[事例ニュース]

さいたま市、クラウド型防災情報システムを構築、ほか

ニュースフラッシュ ユーザー事例編(2012年3月号)

2012年3月8日(木)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から、12個の事例を取り上げた。

データ分析

グリー、ログデータ解析システムを刷新

SNSやソーシャルゲームのアクセスログを独自システムで解析し、サービス改善に生かしていたが、ユーザー数の増加に伴うデータ量の増大が問題となっていた。2012年4〜6月に予定する国内サービスの統合で、さらにデータ量が増えることが見込まれるため、解析システムの刷新に踏み切った。日本オラクルのストレージ製品「Sun ZFS Storage 7420 Appliance」などを採用する。 (2012/2/14)

クラウド

日本ペイント、クラウドメールセキュリティを導入

主力事業の塗料製品の製造販売に注力するため、情報システムのスリム化を進める同社。既存のアプライアンス製品の保守期間満了を機にクラウドサービスに切り替えた。グループ企業を含め5000件を超えるメールアドレスの管理コスト削減を狙う。シマンテックの「Symantec MessageLabs Email Security.cloud」を採用。今後、メールの暗号化やアーカイブソリューションの導入も視野に入れる。 (2012/2/13)

クラウドメール

伊藤忠紙パルプ、メールシステムをクラウドに移行

セキュリティソフトの更新やパフォーマンスの監視、アカウントの追加・削除などメールシステムの運用に伴うメンテナンス作業が負担になっていた。メーラーや管理機能の使いやすさ、セキュリティ対策の充実度などを基準にクラウドサービスを比較検討した結果、問い合わせ窓口などのサポート体制を評価して「BIGLOBEクラウドメール」の採用を決定した。 (2012/2/7)

セキュリティ

常陽銀行、ネットバンキングのセキュリティ強化

法人向けに展開する「JWEBOFFICE」では、ワンタイムパスワードを使ったセキュリティ強化オプションも無料提供してきた。パスワード生成手段はこれまでブラウザ用のツールバーのみだったが、新たに専用アプリケーションも用意して顧客の利便性を高めた。プロセサに組み込まれた認証機能を利用するため指定のPC以外でのアクセスを防止できる。ベリサインの「VIP Access Desktop」を利用した。 (2012/2/3)

クラウド

さいたま市、クラウド型防災情報システムを構築

首都圏直下型地震などの大規模災害に備え、職員の安否確認や被害情報の収集、避難所の運営や備蓄物資の管理などを一元的に行う総合防災情報システムを構築する。初期費用や運用コストを削減するためクラウドサービスに絞って検討。同市の要求を標準機能としてサービスに取り込むことを受け入れた日本ユニシスの「SAVEaid/セーブエイド」を採用した。2013年4月の本番稼働を目指す。 (2012/2/2)

BI・スマートデバイス

フジタ製薬、スマートデバイス向けBI導入

同社は1930年創業の動物用医薬品メーカー。経営層、営業担当者向けに配布しているiPhone/iPad向けのBIシステムを構築した。当初は既存のBI環境の流用を検討したが、ソフトウェアのバージョンアップや追加開発など対応に要する費用が高額だったため、新たに専用のインフラを用意した。コストや操作性を評価して「Yellowfin」を採用。構築は京セラ丸善システムインテグレーションが担当した。 (2012/1/31)

バックアップシステム

済生会熊本病院、バックアップシステムを刷新

積極的なIT導入に伴いデータ量が増大、日々のバックアップに要する時間が17時間にも達していた。重複除外ストレージを使った新システムではバックアップデータの容量を90%削減、作業時間も40〜50分に短縮することに成功している。病院の各情報システムが稼働する200台以上の仮想サーバー群とファイルサーバーをカバーする。ストレージには「EMC Avamar」を採用した。 (2012/1/30)

基幹システム

スズケン、基幹システムをオープンシステムに再構築

医薬品卸売事業を中心に医薬品製造や保険薬局、医療機器の開発などを行う同社。流通機能の強化と効率化を図り、受発注処理に利用する基幹システムを再構築した。2008年9月からプロジェクトを開始、2012年1月に47都道府県の全拠点200カ所で一斉に運用をスタートした。今回の刷新に伴いメインフレームからオープンシステムに移行。構築はNRIが担当した。 (2012/1/26)

経営管理システム

シャープ、経営情報ダッシュボードをリアルタイム化

インメモリー型データ分析基盤「SAP HANA」を使って、役員・管理部門長向けBIツール「経営コックピッド」を刷新した。全世界60カ所以上に配置した各拠点の売上・経営情報を可視化するもの。これまではバッチ処理や時差の都合で2日前の情報を表示していたが、新システムではリアルタイムな情報把握が可能になった。タブレットPCやスマートフォンからの閲覧にも対応させる予定。 (2012/1/25)

タブレット端末

岐阜県白川町、タブレット端末で独居世帯の見守り

独居世帯にタブレット端末を配布し、「朝食をたべたかどうか」などの見守りメッセージを定期的に送信する。各世帯は画面上の「はい」「いいえ」などのボタンをタッチして状況を伝える仕組みだ。従来の電話連絡や訪問などの福祉対策を補完する位置づけ。2012年1月末から35世帯で利用を開始しており、順次サービス範囲を拡大する。NECのタブレット端末「LifeTouch」を活用した。 (2012/1/17)

クラウド、データ活用

河合塾、大学合格可能性判定システムをクラウドに移行

大学入試センター試験の自己採点結果を基に合格可能性の判定を行うシステム。毎年、大学センター試験の3日後から3月末までの期間限定で提供している。これまではレンタルサーバーを使ってシステムを構築していたが、アクセス数に応じて柔軟にリソースを変更できることなどを理由にクラウドに切り替えた。運用コストが22%削減できたとしている。富士通のIaaS「FGCP/S5」を利用した。 (2012/1/17)

データ転送

市光工業、海外拠点とのデータ転送インフラを整備

中国やインドネシアなど海外6拠点と国内を結ぶCADデータ転送システムを構築した。自動車部品メーカーの同社では、グローバル展開を背景に海外の生産拠点や取引先と設計情報を受け渡す機会が増加。部品1点あたり100MBにも及ぶCADデータを高速かつ安全に転送するインフラを必要としていた。日立ソリューションズの「グローバル高速データ転送サービス」を採用した。 (2012/1/17)

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