[イベントレポート]
企業ITを取り巻くセキュリティ環境は大きく悪化 一致団結してサイバー攻撃に対抗すべき
2012年4月12日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)
2012年2月下旬、米国サンフランシスコでセキュリティをテーマとした年次カンファレンス「RSA Conference 2012」が開催された。今年のキーワードはサイバー攻撃対策。多くの事業者を集めたイベントの概要を報告する。
1991年に暗号学者向けフォーラムとしてスタートしたRSA Conference。回を重ねるごとにテーマを広げ、技術だけでなく法制度や政策などセキュリティ全般を扱う総合イベントに成長した。“RSA”を冠しているものの、実際にはセキュリティベンダーの旧RSAや、同社を買収したEMCから独立した委員会が運営している。
通算21回めとなる今年は前回よりも4000人以上多い2万2000人が来場。約220の講演と350を超える企業による出展があった。昨今のサイバー攻撃が人々のセキュリティ意識を喚起、イベント盛況を後押ししたようだ。進化する脅威から自社をどう守るか。そのヒントを探るべく、会場では熱心にメモをとる姿が散見された。
企業ITのセキュリティは地獄の時代に入った
前回の開催から12カ月の間に私たちは極めて厳しい状況に直面することになった─。RSA Conference 2012の基調講演に登壇した米EMCエグゼクティブ・バイスプレジデント兼RSA部門会長のアート・コビエロ氏はITセキュリティを取り巻く環境について厳しい見解を述べた。もちろん、念頭にあるのは昨今のサイバー攻撃。名だたる大企業や官公庁が次々と被害にあった。2011年3月にはRSA自身が執拗な攻撃を受けセキュリティ製品の情報が一部漏洩したことを発表。追跡調査では二次的な被害は発生していないと結論付けたが、高度なセキュリティ対策を講じているはずの企業だけに衝撃は大きかった。氏は企業ITの置かれた現在の状況について「地獄」のようだと表現する。
サイバー攻撃の多発は社会インフラを脅かすのに加え、安全性を守るためのコストは増え続けている。本業の傍らで情報資産を守る企業とその突破に専念する攻撃側では投入できるコストが違う。アンダーグラウンドでツールやノウハウを交換し合う攻撃者の前に企業の対策は後手に回ってしまっていると氏は指摘する。
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