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三菱自動車工業、生産計画シミュレーターを強化

2013年7月6日(土)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

三菱自動車工業は、自動車部品の生産計画をシミュレーションするシステムのデータベースを刷新した。日本マイクロソフトが2013年7月5日に発表した。

今回、改修したのは、2009年に自社構築した「生産計画シミュレーター」と呼ぶシステム。在庫状況と供給能力を考慮し、自動車部品の最適な生産計画をシミュレーション。その結果を生産工場やサプライヤーに伝え、生産プロセス全体の部品の需給を調整する。1回につき最大40万台分の生産計画をシミュレーションする。

生産拠点や部品点数の増加に伴い、データベースのサイズが約32TBまで膨張。その結果、1回のシミュレーションに4時間以上かかるようになった。パフォーマンスを改善するため、2010年からデータベースの刷新を検討し始めた。処理性能や、レポートツールの使いやすさなどを評価し、日本マイクロソフトのSQL Server 2008 R2 を採用した。

データベース刷新後は、シミュレーションの所要時間が約15分まで短縮。会議中に出た意見や仮説が正しいかどうか、その場で検証できるようになった。また、必要な部品の数をリアルタイムに把握できるようになったため、欠品に備えて在庫を過剰に持つ必要がなくなった。例えば、以前は2か月分を保有していた輸入部品を半減させることができた。

図:システムの構成イメージ(プレスリリースから抜粋)

 

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