ビッグデータの活用に取り組む企業が増えている。ただ、そこでいうビッグデータは、大量データとその分析といったイメージが強い。しかし、ビッグデータの真意は、データをより活用して新しい価値や仕組みを生み出そうとする時代が到来したことにある。様々なICTインフラの進化が引き起こした波が、ビッグデータ時代なのだ。この真意を見誤ってはならない。
インターネットの出現で誕生したのが「繋げる機能」である。Webとブラウザによって世界標準の情報共有の仕組みが生まれたのだ。その進化により、Web時代のアプリケーションやサービス、ビジネスが生まれた。
次にインターネット人口が増加したことで、インターネットはコミュニケーションの仕組みへと進化した。そして生まれたのが、SNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)時代のアプリケーションやサービス、ビジネスである。
そして、インターネットとコンピューティングが結び付いたクラウドが生まれる。モバイル時代のアプリケーションやサービス、ビジネスを生むと同時に、端末の変革も生み出した。様々な企業がクラウドサービスを提供するようになってきた。今後も、この動きは広がるであろう。これらの流れが、ビッグデータ時代へとつながっていく(図1)。
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