帽子の製造・販売を行うグレース(本社:東京都渋谷区)は、クラウド型ERPを利用して基幹システムを刷新。2015年1月7日に新システムを利用開始した。SAPジャパンが2015年2月9日に発表した。
1991年に女性向け帽子の製作で創業したグレース(図1)。現在は国内のほか米国、香港、イスラエルに拠点を置く同社は、さらなる成長に向けて基幹システムをグローバルで標準化する必要に迫られていた。その一方で、運用負荷が少なく成長に応じて柔軟に対応できるシステムを構築したいというニーズもあった。
図1:グレースのブランドロゴマーク(出典:グレース)
これらを満たすため、ERP機能をクラウド型で利用するSaaSの導入に踏み切った。まず、国内拠点3ユーザーで利用を開始。今後、ユーザー数を順次拡大し、米国、香港、イスラエルへの展開を進めていく。
採用したサービスは、SAPジャパンの中小企業向けERPパッケージを日本IBMのIaaS上で提供する「Cloud One for SAP Business One」。サービス事業者はロータスビジネスコンサルティング。データセンターは東京に所在する。
日本IBMが提供する「業界業務プロファイル(システム構成、運用機能設計、セキュリティー情報などをまとめた業界別ガイド)を利用した。これにより、利用契約から2週間という短期間で新システム稼働にこぎつけた。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | グレース |
事業内容 | 帽子の製造・販売 |
導入システム | クラウド型ERP |
導入目的 | グローバル標準化、運用負荷の削減、変化対応力の強化 |
主な利用製品 | 「Cloud One for SAP Business One」 |