IaaS(Infrastructure as a Service)基盤の構築などを行うARアドバンストテクノロジ(ARI)と、オブジェクトストレージベンダーのクラウディアンは2015年5月11日、両社製品の相互接続性を公式に認定したと発表した。既存のNAS(ネットワーク接続ストレージ)からオブジェクトストレージに大量のデータを自動的に転送できるようになる。
相互接続性を認定したのは、ARI製のファイル自動管理ソフトウェア「ZiDOMA data」の最新版と、クラウディアン製のスケールアウト型オブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」。既存のNAS環境にあるデータをCLOUDIANとの間で同期を取ることで、DR(Disaster Recovery:災害対策)用途や将来の全社共通ストレージ基盤としてオブジェクトストレージの利用を容易にする。
ZiDOMA dataは、ファイルのサイズや更新日時、利用頻度などを起点に、あらかじめ定めたポリシーに沿って、ストレージのデータを移動・複製するためのソフトウェア。データ転送をタスクとして管理し、スケジュールを組んで実行できる。ILM(Information Lifecycle Management)ツールとしても利用すれば、容量単価が安価なオブジェクトストレージなどを加えたデータの階層管理が可能になる。
CLOUDIAN HyperStoreは、汎用サーバーをハードウェアとして使うSDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義ストレージ)である。