[事例ニュース]

損保ジャパン、代理店の業務品質を生成AIで1次評価するシステムを開発

データ統合基盤に「Palantir Foundry」を採用

2026年1月28日(水)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

損害保険ジャパン(本社:東京都新宿区)は2026年1月27日、生成AIで代理店の業務品質を評価するシステムを稼働開始したと発表した。生成AIが1次判定を実施することで、社員による判定作業の誤りや判定結果のバラツキを抑制し、判定業務の時間を短縮する。システムの開発に、Palantir Technologies Japanの支援の下、同社のデータ統合プラットフォーム「Palantir Foundry」と生成AIプラットフォーム「Palantir AIP」を活用している。2026年度に損害保険業界共通で始まる「代理店業務品質評価制度」に先立って運用を開始する。

 損害保険ジャパンは、生成AIで代理店の業務品質を評価するシステムを開発し、2025年12月に稼働開始した。

 2026年度から損害保険業界共通の枠組みとして、一般社団法人日本損害保険協会の「代理店業務品質評価制度」の運用が始まることを受けて、対応するシステムの開発プロジェクトが始動。Palantir(パランティア)Technologies Japanの支援の下、同社のデータ統合プラットフォーム「Palantir Foundry」と生成AIプラットフォーム「Palantir AIP(Artificial Intelligence Platform)」を活用して開発した。

 Palantir Foundryは、企業内の断片化した膨大なデータを統合し、意思決定や業務運用に直結させる役目を担う。独自のオントロジー(意味的モデル)設計(図1)、高いセキュリティレベル、Palantir AIPとの連携によるAI/マシンラーニングの現場実装に強みがあり、製造、金融、ヘルスケアなどの大手企業で多く導入されている。なお、Palantir Technologies Japanは、2019年11月に、SOMPOホールディングスと、ビッグデータ分析を専門とする米Palantir Technologiesとの合弁で設立されたベンダーである。

図1:データ統合プラットフォーム「Palantir Foundry」におけるオントロジーのイメージ(出典:Palantir Technologies Japan)
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 開発したシステムでは、生成AI/大規模言語モデル(LLM)が1次判定を実施する。社員による判定作業の誤りや判定結果のバラツキを抑制するとともに、判定業務にともなう社員の作業時間を短縮する。 

 業務品質の評価にあたっては、代理店が提出した資料を、設定した項目・基準に沿って損保ジャパンの社員が判定する。今回構築したシステム上に資料をアップロードすることで、複数の社員が複層的に判定可能という。

 同社は、代理店業務品質評価制度の運用開始に先立ち、すでに委託代理店の態勢整備状況を評価する仕組みを、代理店手数料ポイント制度に導入済み。評価・判定にあたっては、代理店の組織的なPDCAサイクルの構築状況を定性的に判定している。

 2025年度の取組評価項目における定性判定からシステムの利用を開始し、順次機能を拡張したうえで、品質評価制度に即した運用に入る。代理店が提出した自己チェック結果に対するフィードバックの観点を統一し、精度を高めながら代理店との対話や指導品質の向上を目指す。

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