EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)ソフトウェアを開発・販売するデータ・アプリケーション(DAL)は2015年8月31日、同社の統合型EDI製品「ACMS」シリーズの最新版となる「バージョン4.3」を発売したと発表した。運用監視機能を追加し、プロセス障害や伝送遅延を運用担当者に通知することで、EDI業務の安定稼働を図る。
データ・アプリケーション(DAL)が最新版を発売したのは、「ACMS E2X」と「ACMS B2B」の2製品。E2Xは、企業内外のシステムやアプリケーションを連携するためのソフトウェア、B2Bは企業間のデータ交換環境を構築するためのソフトウェアである。
今回、「ACMS運用監視機能」をオプションで用意した。稼働記録やプロセス、データ送受信要求の滞留などを監視し、障害が発生した場合や、しきい値を超えた際には、運用担当者にメールで通知する。OSS(Open Source Software)の運用管理ソフトウェア「Hinemos」を使って実現した。
運用管理者は、Webベースの管理場面上で、時間帯別の利用回線数やデータ送受信要求の滞留数などをグラフで確認でき、回線数の過不足を把握できる。指定期間のデータ送受信の一覧や、通信記録の集計、CSV出力ができる。
EDIの機能として、2GB以上の大容量ファイルの転送を可能にした。新たな稼働環境としてTomcat 8.0.15と、SQL Server 2014 SP1、Microsoft JDBC Driver 4.1 for SQL Serverに対応した。OFTP2手順のセキュリティ強化や、負荷分散装置経由時の接続先URL設定機能の追加も実施している。
価格は、ACMS E2Xの基本機能が150万円(税別、以下同様)から、ACMS B2Bの基本機能が50万円から。オプションのACMS運用監視機能は50万円から。