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[シリコンバレー最前線]

厳しいITビジネス、ストレスを禅と瞑想で解消

2015年10月20日(火)山谷 正己(米Just Skill 社長)

シリコンバレーで働くことが過酷なことは、エンジニアに限らない。創業者や経営者も、投資を受けたベンチャーキャピタルから厳しい追及を受けたり、マスコミに対応したり、あるいはIPO(株式公開)に向けた準備など休まる暇はない。そんな彼らの人気を得ているのが“禅(Zen)”と“瞑想(meditation)”である。

 禅センターや瞑想講座に参加しづらい人に向けては、スマートフォン(AndroidおよびiOS)用の瞑想アプリケーションが用意されている(表1)。スマートフォンにダウンロードして自分の好きなときに実践できるので便利だ。呼吸法や、瞑想法、ストレス解消法などを、インストラクターが段階を追って音声で指導してくれる(図3)。

表1:人気がある主な瞑想アプリケーションの例表1:人気がある主な瞑想アプリケーションの例
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図3:瞑想アプリケーションの1つ「Insight Time」のホームページ。Google Mapの世界地図に同アプリケーションを今、実行している人が表示されている図3:瞑想アプリケーションの1つ「Insight Time」のホームページ。Google Mapの世界地図に同アプリケーションを今、実行している人が表示されている
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 米国に禅を持ち込んだ最初の禅師は、鈴木俊隆(すずき しゅんりゅう)氏であった。同禅師は55歳のときにアメリカに渡り、1962年にサンフランシスコ禅センターを設立して、禅の普及に活躍した。

 同禅師の講話録である『Mind,  Beginner’s Mind』(邦訳:サンガ新書)を米Apple共同創業者である故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は若い時に読んで禅に傾倒していったとされる。

 鈴木禅僧の門弟であった乙川弘文(おとがわ・こうぶん)氏が、Los Altos市にある「Hakone Zen Center」で禅の普及に当り、同氏に師事してJobs氏は禅を学んだ。これまでのAppleの製品には、Steve Jobs氏の禅の思想が込められていることは言うまでもない。なお、乙川禅僧は1991年にJob氏の結婚式を司っている。

●Next:20年後にはスティーブ・ジョブズ氏のような鬼才も!?

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