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先進のオール・フラッシュとソフトウェア定義の2つのアプローチでコグニティブ時代のデータ活用を強力に支える

──IBMが提唱するストレージ基盤の最新像

2016年1月5日(火)

ビッグデータやIoT(モノのインターネット)といったキーワードが象徴するように、競争力を強化すべく企業が業務オペレーションやアナリティクスの対象として価値を生み出す可能性のあるデータはますます多様化し、爆発的な勢いで増大している。そうした状況下でストレージ・インフラに求められるのが、「膨大なデータの効率的な保管」と「データ分析性能の高速化」だ。ここにIBMはどのような解を提示するのか。2015年11月26日に都内で開催されたセミナー「IoT/ビッグデータ時代のストレージ選択」(主催:インプレス)において、日本アイ・ビー・エムが来場者に訴求した最新ソリューションの内容を紹介する。

フラッシュ・ストレージの能力を最大限に引き出し
データ処理の圧倒的な高速化を実現

 一方の「データ処理性能の高速化」に対して、IBMが推奨するのがフラッシュ・ストレージの活用である。「これまでは、手間やコストが発生するチューニング作業やサーバー増強でデータベースを高速化することが一般的でしたが、アプリケーションに手を加えることなくシステム全体のパフォーマンスをバランスよく高めるという観点では、ストレージ自体を高速化することが最もシンプルなのです」(佐野氏)。

 もっとも、既存のHDDベースのストレージを単純にフラッシュ・ストレージに置き換えるだけで、必ず期待通りの性能を出せるとは限らない。例えば、フラッシュ・ストレージの中でSSDを内蔵するタイプは、SSDがHDDとの互換性を維持するがゆえに、「ユニット内のチップが1つ壊れただけでも全損扱いとなる」「複数チップがあっても、同時並行的にデータ転送はできない」「複数のユニットでRAIDを構成しなければならない(チップ単位ではRAIDを組めない)」といった様々な非効率性も抱えているのである。

 そこでIBMが発表したのが、SSDとはまったく異なる設計思想によって開発された「IBM FlashSystem」である。IBM FlashSystemは、SSDではなくフラッシュ・メモリーの高速性を最大限引き出すために開発された独自モジュール(IBM MicroLatencyモジュール)を採用しており、FPGA(Field Programmable Gate Array)と呼ばれる専用の制御用ハードウェアを分散配置することで、モジュール内の個々のチップが並行してデータを転送する超高速処理を実現するのが特長だ。

 具体的にどれくらい高速な性能を実現できるのだろうか。「IBM FlashSystem 900」というパフォーマンス特化型モデルでは、20~100マイクロ秒の応答性能ならびに110万IOPSを実現している。「数年前であればハイエンドのストレージを5~10台設置して並列稼働させても達成できなかったようなI/O性能を、コンパクトな2Uサイズのストレージ装置が発揮するのです」と佐野氏は会場に訴求した。

 加えてIBM FlashSystemで特筆すべきが、ストレージ障害によるITサービスへの影響を大幅に削減する可用性向上への独自の取り組みである。モジュール内の一部のチップに障害が発生した場合でも残りのチップでRAIDを再構成して継続稼働する「Variable Stripe RAID(VSR)」、ボードレベルRAIDとシステムレベルRAIDを組み合わせた「2D RAID」、新設計のECC、オーバー・プロビジョニング、ウェア・レベリング、書き込みバッファとハードウェア・オフロード、無効領域の開放機能など、IBMならではの「FlashCoreテクノロジー」による先進のフラッシュ管理が安定運用を実現しているのである。

図2 FlashSystemはSSDよりも高速なリビルドが可能で、多重障害によるデータ喪失のリスクを最小化する。上記グラフはFlashSystem1TBあたりのリビルド時間
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 さらにフラッシュ・ストレージの容易かつ効率的な運用を実現するためIBMでは、先述のIBM FlashSystem 900に「IBM Spectrum Virtualize」というコントローラを組み合わせた「IBM FlashSystem V9000」という多機能モデルも提供している。「これにより高性能なオール・フラッシュ・ストレージを含めたあらゆるストレージをSDSの仕組みのもとで、一元的に運用することができます」と佐野氏は語った。併せてV9000では、データの効率的な保管によりコスト削減を実現する手段として、専用のアクセラレーションアダプターを実装したリアルタイム圧縮機能も提供しているという。

 このように、IBMはコグニティブ・ビジネスという新たなトレンドを見据えたストレージ・テクノロジーへの研究開発に注力することで、効果的なデータ活用のためのストレージ・インフラ構築を可能にしている。「これらのインフラ・テクノロジーをはじめIBMは全社を挙げて、お客様のコグニティブ・ビジネスの実現を支援していきます」と、佐野氏は意気込みを示した。


●お問い合わせ先

日本IBM株式会社 http://www.ibm.com/systems/jp/storage/
 

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