米Red Hatは2015年12月8日(米国時間)、ハイブリッドクラウド管理製品の最新バージョンである「Red Hat CloudForms 4」の提供を開始した。オープンプラトフォーム上に構築されており、仮想化、プライベートクラウド、パブリッククラウドサービス、コンテナを含む各種基盤間にわたり包括的なライフサイクル管理を提供する。
「Red Hat CloudForms」は、Amazon Web Services、Hyper-Vや、Red HatのOpenShift、OpenStack、Red Hat Enterprise Virtualization、およびVMwareを含むプラットフォームに対する運用上の知見を提供する。リソースに関する企業のコンプライアンスとガバナンスを管理するための自動化されたポリシーも、単一の運用インターフェースから適用できる。
最新バージョンである「CloudForms 4」では、Microsoft Azureやコンテナを新たにサポートした。Azureへの対応では、管理対象基盤の集合を拡張してAzureを含められるようになり、AzureのユーザーがそれらのワークロードとリソースをCloudForms内で管理できるようになった。
コンテナへの対応では、コンテナアーキテクチャーの管理が追加され、OpenShift Enterpriseで動作しているワークロードおよびOpenShiftをホストしているインフラに対する可視性をユーザーに提供する。コンテナからPaaS(Platform as a Service)層を経て、IaaS(Infrastructure as a Service)層または物理ホストまで関係を管理できる。
セルフサービスと運用に関する機能も向上させた。改良されたダッシュボードとチャートを使用して、実環境で動作している異なるクラウド基盤間およびコンテナホスト間の関係をより効率的に把握できるようになった。
CloudForms 4は、「ManageIQ」オープンソースプロジェクトをベースとする3回目のリリースとなる。同プロジェクトは、Red HatがManageIQの買収により取得したコードに基づいて、2014年に立ち上げた。同コミュニティでは、開発者、サービスプロバイダ、システムインテグレータ、研究者、ユーザーが、ハイブリッドクラウド環境の統一的な管理について協業しているという。