米アクセンチュアと米アドビは2015年12月10日(米国時間)、北米および欧州のライフサイエンス、ヘルスケア、金融サービスの事業者を対象に、マーケティングの効果と効率を高めるためのデジタルマーケティングサービスを開発する予定であることを発表した。両社は新たに、3年間のグローバル提携契約を締結する。
アクセンチュアとアドビは、主にライフサイエンス、ヘルスケア、リテールバンク、保険業界の企業を対象にして、大規模なコンテンツ・キャンペーンマネジメントに重点を置いたデジタルマーケティングサービスを開発し提供する。各業界特有のデジタルマーケティング評価指標に対応するほか、規制の順守を支援する。まずは、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランスといった北米および欧州市場を提供地域として想定している。
アクセンチュア傘下のアクセンチュア・インタラクティブが提供するデジタルマーケティングサービスと、アドビの包括的なマーケティング製品のクラウドサービス「Adobe Marketing Cloud」を統合して提供する。アクセンチュアは、対象となる業界、デジタルマーケティングの経験者や、営業担当者、開発者で構成される専任チームを設ける。より大規模なサービスの提供を目的に、アドビの関連事業への投資も拡充する。
両社はすでに、デジタルマーケティングの従量課金制クラウドサービス「Accenture Customer Engagement(ACE)」の提供を発表している。ACEの基盤となるAdobe Marketing Cloudはアクセンチュア・インタラクティブが管理、運用する。