一部の業界は情報セキュリティ対策が遅れている―IDC Japanが2016年4月14日に発表した「2016年 国内企業の情報セキュリティ対策実態調査結果」では、産業分野別にセキュリティ対策の導入状況を調査、業種によって偏りがあることがわかった。特に遅れが目立つ3つの業界は、ほとんどのセキュリティ対策項目について導入率が全業界平均を下回っている。
導入が進んでいる業界、遅れている業界
項目別で取り上げられた15アイテムのうち12アイテムについて、産業分野別の導入状況を出している。各項目について各産業が全体の導入率を上回っているかどうかを表したものだ。これにより、導入が特に進んでいる業界と遅れている業界が明らかになった。
すべての項目で全体導入率を上回っているのが、公益、福祉/医療、地方自治体の3業種。金融、交通/運輸、情報サービスは、全体導入率を下回ったのは1項目のみで、こちちらも導入が進んでいる業種といえる。
それに対して導入がきわめて遅れているのが、製造、小売/卸売、教育の3業種だ。製造、小売/卸売はFirewasll/VPNが、教育はメッセージングセキュリティが全体平均を上回っているのみで、残りの11項目は軒並み平均を下回っている(図3)。
(図3)情報セキュリティ対策の産業分野別導入状況(出展:IDC Japan)拡大画像表示
製造や小売などは、今後IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の普及が期待される領域だ。IoTについては現在、そのセキュリティ対策が課題となっているだけに、これらの業界は今後のIoTの普及を見込んで情報セキュリティ対策への感度を上げておく必要がある。
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