SCSKは2016年4月18日、レッドハットが提供するBRMS(Business Rule Management System)である「Red Hat JBoss BRMS」の新機能「Business Resource Planner」を利用した、「最適化ソリューションサービス」の提供を開始したと発表した。
「JBoss BRMS(Business Rule Management System)」の機能である「Business Resource Planner」は、与えられた特定の制約条件からユーザーのニーズに合致した複合的なアプローチを識別し、業務効率の改善を図る。ルールエンジンの定義により、組み合わせ問題の制約条件を個々に作成可能で、容易に短期間で繰り返し修正することが可能となる。
より良い解を求めるための探索方法として、多数の最適化アルゴリズムを用意している。ベンチマークツールによって、どの最適化アルゴリズムが適しているか比較することが可能となっている。エンジンとして提供するため、細かな要望にも対応できるほか、組込み型やサーバー型など、要件に応じて柔軟なシステム構成をとれる。
「最適化ソリューションサービス」では、SCSKが提供してきた、JBoss BRMS製品のルールエンジンを利用したシステム構築のノウハウを活用している。異なる業界の複雑な課題に対して、最適な解決法を特定するタスクを自動化するために利用できる。例えば、製造業で、決まった形状の素材から複数のパーツを切り出す際に無駄がない方法を決定したり、物流業で、様々な配送ルートの中から配送時間や燃料消費を抑制する最適なルートを選定することが可能になる。
「Business Resource Planner機能導入ワークショップ」を利用すれば、課題整理、目標の作成、プロトタイプの作成・評価、スケジュール作成なども可能となる。また、ルールモデリングやシステム構築、ハンズオントレーニングも提供する。
価格は、Business Resource Planner機能導入ワークショップが500万円(サブスクリプション費用含まず。期間は2カ月から)から。ルールモデリング、ルール設計・構築、ルールパフォーマンス評価、システム構築、ハンズオントレーニングは、いずれも個別見積になる。
SCSKは、今後2年間で15社への提供を目標にする。