独SUSEは2016年10月5日(現地時間)、システム管理製品ベンダーの米SaltStackと、大規模なデータセンターリソースの自動管理に向けての協業を発表した。複雑なデータセンター環境を対象に、広範かつ高度な自動化機能とオーケストレーション機能を提供する。
SUSEとSaltStackは、システム管理からクラウド、コンテナ、ストレージへと拡大するソフトウェア定義型データセンター向けに、高度な管理・オーケストレーション機能を開発する。
OSS(Open Source Software)のシステム管理ソフトウェア「Salt」をベースとした製品「SaltStack Enterprise」と、OSSのインフラストラクチャー管理製品「SUSE Manager 3」は、SUSE Linux Enterprise Server環境で稼働し、インテリジェントなイベント駆動型のオーケストレーションを提供する。両社はSaltの上流開発を通じ、自動化機能と制御機能のさらなる統合と拡張に共同で取り組むとしている。
今後、インテリジェントなシステム管理向けの、SaltのOSSプロジェクトにおける協業開発と支援を進めて、SUSEおよびサードパーティのクラウド、コンテナ、ストレージリソースのオーケストレーション機能を拡張していくという。複雑化が増すミッションクリティカルな業務システムの保守作業で、時間と労力を削減できるようにする。
SUSE Managerは、IT資産管理を支援する。複雑性を軽減し、社内のセキュリティポリシーと外部規制へのコンプライアンスを保てるようにする。
SaltStack Enterpriseは、Linux、Windows、OS X、UNIXをサポートし、データセンターリソースの管理を自動化できる。