SAPジャパンは2017年5月24日、芙蓉総合リース(芙蓉リース)がSAP ERP製品を使って、リース利用企業(借手)向けに固定資産管理業務を支援するクラウドサービス「ALCAM(Accounting Lease Contract Management)」の提供を4月に開始したと発表した。
「ALCAM」は、リース会計エンジン(Lease Accounting Engine)を備えたSAPのERPアプリケーション「SAP Leasing」を利用している。リース利用企業側の経理作業負担を軽減し、固定資産管理業務の簡素化・正確性の向上を支援する。
芙蓉リースの資産管理クラウドサービス「FLOW Cube」とALCAMをデータ連携した総合資産管理クラウドサービス「FLOW Cube+」を利用することにより、現物管理と会計処理の固定資産管理業務を一元的に処理することが可能になる。
FLOW CubeとALCAMを活用することで、現物管理・会計処理の効率性・正確性の向上と、それによる決算の早期化、内部統制への対応強化を図れる。
複数の会計基準に対応したサービスをクラウド環境で提供するため、従来の固定資産業務システムを導入するのに比べてコストを抑えることも可能だ。
SAP Leasingのリース会計機能は、リース契約に関わる会計処理を管理・制御する。IFRSなどの会計基準に則した適切なリース会計処理を実行するために、契約分類の判定および計上額の計算・管理を行う。
FLOW Cubeでは、リース資産のほかにユーザーが所有している自社資産を一元管理でき、資産の棚卸など現物管理業務をクラウド上で支援する。