日立システムズは2017年9月14日、クレジットカード番号を乱数に置き換える“トークン化”を簡単に導入するためのシステム製品「ハイパーコンバージド・ソリューション トークナイゼーションモデル」を発表、同日販売を開始した。トークン化ソフトとITインフラ基盤をセットで提供する。価格(税別)は3000万円から。
日立システムズは、クレジットカード番号を乱数に置き換える“トークン化”を簡単に導入するためのシステム製品「ハイパーコンバージド・ソリューション トークナイゼーションモデル」を発表、同日販売を開始した。トークン化ソフトとITインフラ基盤をセットで提供する。
トークン化とは、これまでECサイトのWebシステムやデータベースに保存してきたクレジットカード番号を、意味のない乱数に置き換えることを指す。これにより、Webシステムやデータベースからクレジットカード番号が漏えいすることがなくなる。PCI DSSの準拠認定を受けやすくなる。
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今回提供するパッケージ製品は、カード番号を乱数に置き換えてトークン化するソフトウェアと、サーバー、ストレージ、仮想化ソフトなどのITインフラをセットにし、短期間で利用できる状態で提供するものである。
トークン化ソフトには、米Thales e-Securityの「Thales Tokenization with Dynamic Data Masking」(VTS)を採用した。トークン化以外の機能として、暗号化、特権ユーザーIDの制御、ファイルアクセスの監査などができる。
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一方、ITインフラは、日立製作所の「Supermicro Computer HCIエントリーモデル」を採用した。1Uラックマウント型サーバー2台で構成する。仮想サーバー上で、トークン化ソフトのVTS、鍵管理サーバー「Thales Vormetric DSM V6000」、負荷分散装置「BIG-IP VE」、などを動作させている。