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トヨタグループの知財情報会社TTDC、特許情報の加工にデータ前処理ソフト「Paxata」採用

2018年6月29日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アシストは2018年6月28日、トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)が、データ分析の前処理として、データを実際に使える状態へと加工・変換するデータプレパレーションソフト「Paxata(パクサタ)」(開発会社は米Paxata)のクラウドサービス「Paxata Cloud」を採用したと発表した。

 トヨタテクニカルディベロップメントは、知的財産(IP)情報を扱う企業である。主に車輛に関する特許情報を集約し、調査目的に応じた特許関連文献を抽出して解析している。一方、特許データは毎月20万行ずつ増えていくほか、公開データのフォーマットは多岐にわたるため、ビジネスで活用できる情報へと変換するための加工・編集の負荷が大きい。

 今回同社は、特許データを高速に加工してデータベース化するため、Paxata Cloudを採用した。これにより、特許データを利用した新たな顧客向けサービスを構築できるようにした。特許データを活用した顧客向けサービスの例として、2018年4月から「swimy」(https://thinktank.toyota-td.jp/)と呼ぶサイトをリリースした。

 従来、swimyのコンテンツ作成にあたっては、データ加工業務に膨大な時間を費やし、Excelを使用してデータを正規化していた。Paxata Cloudでは、これらの業務を半自動化できる。Paxata Cloudで加工・整形したデータセットは、機械学習の教師データとしても利用できるため、予測モデルの精度向上にも効果を発揮できるとしている。

 なお、Paxataは、データ分析の前処理として、データを実際に使える状態へと加工・変換するデータプレパレーションソフトである。特徴は、分析用のデータを業務ユーザーみずからノンプログラミングで用意できること。さらに、精度の高いデータに加工する作業を支援する仕掛けとして機械学習を採用しており、データ加工の推奨パターンを提示してくれる。Paxata Cloudは、PaxataをSaaS型クラウドサービスの形態で提供するサービスである。

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トヨタ自動車 / データプレパレーション / Paxata

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