伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2018年11月2日、オンプレミスを含むマルチクラウド環境基盤と運用支援サービス(マネージドサービス)を一元的に提供する統合基盤「'CUVIC' Managed Multi-Cloud Platform」('CUVIC' MMCP)を発表、同日付けて提供を開始した。製造業や流通業などを中心に販売し、サービス全体として3年間で40億円の売上を目指す。
CTCの'CUVIC' MMCPは、オンプレミスを含むマルチクラウド環境の構築と、システム全体の監視、バックアップ、セキュリティ対策などの包括的なマネージドサービスを合わせたものである。(1)インフラを提供するクラウド基盤サービス「CIS(Cloud Infrastructure Service)」、(2)マルチクラウド環境のSI/運用サービス「CCS(Cloud Cover Service)」、(3)ユーザー窓口となる「CMS(Cloud Management Service)」の3つのサービスで構成する。
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(1)クラウド基盤サービスのCISでは、Oracle Databaseをはじめとした各種サービスを統合した企業向けのクラウドサービス「Oracle Cloud」、AWS上でVMwareの仮想基盤が運用できる「VMware Cloud on AWS」、CTCのクラウド「TechnoCUVIC」の3つのクラウドサービスが使える。オンプレミスなシステムの構築を含めてハイブリッド環境を実現する。
(2)SI/運用サービスのCCSでは、オンプレミスからクラウドへの円滑な移行や監視、バックアップを含めた運用支援に加え、異なるクラウド間の移行サービスを提供する。(3)ユーザー窓口となるCMSでは、24時間365日対応のサービスデスクやユーザーポータルを提供する。
CTCは、既にマルチクラウド環境での大規模なシステム構築実績がある。運用サービスやクラウドサービス、セキュリティサービスなどの提供から得たノウハウを活かして'CUVIC' MMCPを提供する。