三菱重工航空エンジンは、業務部門のエンドユーザーみずから自由な切り口でIoTデータを分析・可視化できるように、現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェア「Tableau(タブロー)」を全社的に導入した。現在は、生産管理や品質管理など、7割以上の部門で200ライセンス程度を使っている。Tableau Japanと三菱重工航空エンジンが2018年12月11日に説明会を開いて説明した。
三菱重工航空エンジンは、社名のとおり航空エンジンを開発・製造している企業である。航空エンジン市場は成長しており、生産性を高めるためにIoTデータの活用によって事業を効率化する必要がある。こうした経緯を受け、2015年からシステム化に取り組んだ。需要の変化などに即応できるように、それまで社内に散在していたデータを集約し、エンドユーザーみずから分析できる、セルフBIの環境を整えてきた(図1)。
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まずは2015年に、営業データや設計データなど社内に散在していた基幹系データをデータ分析用途に集約した「e-WORK DB」を構築した。2016年には、集約したデータベースをエンドユーザーが、自分で好きな切り口で分析できるように、複数のBIソフトウェアを検討し、Tableauを導入した。2018年に入ってから、Tableauの新しいライセンス形態であるロール(役割)ベースのライセンスに切り替え、ライセンス数を増やしている。
Tableauの導入当初は、フル機能のデスクトップライセンスを4ライセンス、作成したレポートを社内で共有して分析できるサーバーライセンスを10ライセンス導入した。その後に切り替えたロールベースのライセンスでは、閲覧だけのユーザーのライセンス料金が下がる効果などにより、ライセンスがより多くの社員に行き渡るようになった。三菱重工航空エンジンによると、現在は生産管理、品質管理、購買、経営部門など、7割以上の部門で200ライセンス程度を利用しているという。
社員それぞれが、自由な切り口からセルフ分析可能に
Tableauの導入によって、より多くの社員が自由な切り口で分析できるようになった(図2)。
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