HOYAデジタルソリューションズ(旧社名:HOYAサービス)は2018年12月13日、クラウド型ERP(基幹業務システム)ソフトウェア「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」の標準機能に、レンタル業務で必要な機能を追加して提供する「レンタル業務ソリューション」を発表、同日提供を開始した。医療機器などのようにレンタル形態の事業を展開する機器製造業のニーズに応える。
HOYAデジタルソリューションズのレンタル業務ソリューションは、機器のレンタル業務のニーズに応えるERPソフトである。クラウド型ERPソフトのMicrosoft Dynamics 365 for Finance and Operationsの標準機能に、レンタル業務で必要な機能を追加して提供する。レンタル業務の効率化を望む医療機器製造業のユーザーの声を受けて開発した。医療機器をはじめとするレンタル機器の事業に適する。
レンタル業務で必要となる一連の業務機能を提供する(表1)。これらの機能によって、レンタル業務による売上の管理を、製品の販売と一元的に管理できるようになる。レンタル対象品の利用状況や取引履歴も管理・確認できる。
機能 | 概要 |
---|---|
レンタル対象品の登録 | レンタル対象品を台帳登録する |
レンタル見積管理 | レンタル顧客に見積作成・見積書発行を行う |
レンタル受注管理 | 顧客からのレンタル注文の登録、出荷予約登録を行う |
レンタル品の出荷 | レンタル品の出荷実績の登録を行う |
レンタル品の返却 | レンタル品の返却登録を行う |
請求管理 | 顧客への請求書発行を行う |
履歴管理 | レンタル品の出庫、入庫などの履歴を確認する |
なお、今回のレンタル業務ソリューションは、すでに提供している「フィールドサービス・ソリューション」および「調達WebEDIソリューション」に続く第3段の用途別パッケージサービスになる。HOYAデジタルソリューションズは、Dynamics 365を適用可能な業務範囲が拡大することを見通し、今後も基幹業務の周辺業務パッケージを拡充強化する。