富士ゼロックスは2018年12月25日、文書や帳票の管理・送付など、オフィスで日々発生する繰り返し作業を自動で処理するクラウドサービス「Smart Work Assistant」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)は、1つの文書に対する処理が400リクエストまで月額4000円で、400リクエストを超えた分は1リクエストあたり9円となっている。
富士ゼロックスのSmart Work Assistantは、帳票の種別、帳票ごとに必要な仕分けや格納、共有、送付・通知、台帳作成といった、オフィスで繰り返し発生する定型作業を、自動で実施するクラウドサービスである(図1)。ユーザーは、これらの処理を割り当てたバーチャルの助手(アシスタント)をクラウド上に生成し、利用できる。
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クラウド上のアシスタントは、あらかじめ用意した業務テンプレートをベースに、例えばファイル名付与のルールや、文書の保管場所への振り分けなど、最低限の設定を施すことによって生成できる。ユーザーは、これらの設定を施した後に、すぐにアシスタントを使い始められるとしている。
帳票として、電子文書と紙文書のいずれも利用できる。Webブラウザまたは富士ゼロックスの複合機から帳票を入力できる。Webブラウザからは、作業対象の文書をアシスタント上にドラッグするだけで利用できる。紙文書は複合機の操作パネル上でアシスタントを選択し、その後にスキャンすることで利用できる。
別途、富士ゼロックスが提供するクラウド型の文書管理サービス「Working Folder」と組み合わせることで、分類した文書をWorking Folderに保管するまでの処理を自動で実行できる。
あらかじめ用意してあるアシスタントの仕事一覧は、表1のとおり。今後、利用できる仕事(機能)を拡充する予定である。
電子化処理 | スキャン処理 |
---|---|
地色除去 | |
自動正立 | |
傾き補正 | |
白紙による自動分割 | |
白紙除去 | |
属性確認/設定 | 文章タイトル自動抽出 |
属性入力 | |
管理/利活用処理 | ファイル名付与 |
振り分け保管(Working Folder) | |
文書公開(Working Folder) | |
台帳出力 |