日立ソリューションズは2018年9月20日、紙書類から必要なデータを自動抽出するクラウドサービス「活文 Intelligent Data Extractor サービス」を発表した。2018年10月1日から販売する。オンプレミスの既存ソフト「活文 Intelligent Data Extractor」(活文IDE)を、SaaS型クラウドサービスの形態で提供する。
ベースとなる活文IDEは、取引先ごとにフォーマットが異なる請求書や発注書などの紙書類から、同じ項目のデータを自動的に抽出するソフトである。データ登録作業の効率と精度を高められる。
拡大画像表示
データ抽出ルールの設定画面で「請求書で御中の左にあるのが請求先」といった簡単な定義を行うことによって、紙書類に記載してある文字情報から、システムへの入力が必要となる対象を自動で抽出できるようになる。
今回の活文 Intelligent Data Extractor サービスは、活文IDEをSaaS型のクラウドサービスの形態で提供するサービスである。サーバーなどのIT資産を持つ必要がないため、初期費用を抑えて、これまでよりも短期間で導入できる。導入後の運用は日立ソリューションズが行うため、管理者の運用負荷も軽減できる。
今後は、Webアプリケーションなど外部システムから活文IDEの機能を利用するためのWeb APIを提供する。応用例として、複合機メーカーと協業し、紙書類を複合機でスキャンしてクラウドにアップロードし、OCRで読み取ったデータをダウンロードして業務システムに入力するといった仕組みを計画している。
価格(税別)は、「スモールプラン」(抽出枚数5000枚/月まで)で月額10万円から。別途、事務手続きに掛かる初期導入費用(10万円から)が必要になる。