日立システムズは2019年7月18日、RPA(ロボットによる業務自動化)で働き方改革を支援する「業務効率化支援サービス」を拡充し、新たにAI insideのAI-OCRサービス「DX Suite」の取り扱いを開始し、同日販売を開始した。AI-OCRによって、紙帳票のデジタル化における手書き文字の認識率が向上する。販売目標は、2021年度末までに累計20億円。
日立システムズは、2019年4月から、RPAで働き方改革を支援する「業務効率化支援サービス」を提供している。業務分析ソフトによる業務の整理・可視化から、RPAやOCRによる業務の自動化、さらにBPOサービスによる業務の効率化までをトータルで支援する。
拡大画像表示
今回、AI insideと販売契約を交わし、AI insideが提供するクラウド型のAI-OCRサービス「DX Suite」の取り扱いを開始した。これにより、「従来のOCRでは帳票の手書き文字の読み取りが難しい」という課題を解決する(図1)。
DX Suiteは、手書きの文字に対して特別な事前学習を必要とせずにテキストデータ化できるAI-OCRサービスである。従来型のOCRでは困難な、文字と文字のつなぎ目や切れ目をAIで判別する。また、書式が異なる複数の帳票が混在している場合も、文字を読み取る際に書式の自動仕分けを行い、それぞれの帳票に合った読み取りを行う。
なお、AI insideでは、DX Suiteの新たなラインアップとして、帳票の設定をすることなく、読み取りたい項目の位置をAIが自動で抽出する「Multi Form」の提供を開始した。さらに、クラウド型ではなくオンプレミス環境で動作する「AI inside Cube」の受付を開始した。今後、日立システムズは、これらの取り扱いを検討していく。