アイレットは2019年7月31日、AWS(Amazon Web Services)上でVMware環境を利用する「VMware Cloud on AWS」の構築サービスを同日付けで提供開始した。オンプレミスのVMware環境のAWSへの移行を支援する。価格は案件ごとの個別見積もり。
アイレットが「VMware Cloud on AWS」の構築サービスを提供開始した。VMware Cloud on AWSはヴイエムウェアとパートナー企業が提供するIaaSである。AWSのデータセンターに用意したベアメタルサーバー上でVMware仮想化ソフト群を動作させ、これを運用サービス付きのクラウドサービスとして販売する。2018年11月からはAWSの東京リージョンから利用できるようになった。
クラウドへの移行で、オンプレミス環境の課題を解消する。DR(災害復旧)対策、サーバーの増強といったリソースの拡張、物理サーバーのハードウェアの保守切れや故障などに伴うリプレース対応といった課題である。
AWSのベアメタルサーバー上でオンプレミス環境と同様のVMware環境が動作する。そのため、オンプレミス環境のVMware環境をクラウドに移行すること、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウド環境を構築することが容易になる。
一方で、VMware Cloud on AWSの導入には、AWSとVMwareの双方の知識・スキルが必要となるため、今回の構築サービスの提供に至ったという。
構築サービスでは、各種のAWSサービスとの連携も支援する。オンプレミスのVMware環境とVMware Cloud on AWSを組み合わせたハイブリッド構成のニーズにも応える。また、請求代行サービスにより、AWSサービス利用料を3%割り引く(表1)。
項目 | 作業内容 |
---|---|
計画 | アセスメント/要件定義 |
設計 | AWS設計/VMware Cloud on AWS設計 |
AWS構築 | VMware Cloud on AWS用VPCの構築 |
VMware Cloud on AWS構築 | SDDC構築 - MGW設定 - CGW設定 - VPN/DX定 HCX設定 HLM設定(ハイブリッドクラウド構成の場合) |
移行作業 | 移行サポート |
ドキュメント | Backlog Wikiにてパラメーター設定を記載 |