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セゾン情報システムズ、決算業務省力化の「BlackLine」とデータ連携の「DataSpider Servista」を組み合わせて提供
2020年2月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
セゾン情報システムズは2020年2月20日、決算業務を省力化するSaaS型アプリケーション「BlackLine」(開発元:ブラックライン)の導入支援サービス「BlackLineリンケージサービス」を発表した。同年4月から提供する。セゾン情報システムズのデータ連携ミドルウェア「DataSpider Servista」を組み合わせて提供する。財務会計システムとのデータ連携の仕組みも構築できる。
「BlackLine」は、決算業務を省力化するSaaS型アプリケーションである。財務および会計プロセスの自動化、可視化、統制、仕訳・証跡作成、報告・監査などの業務を効率化する。決算処理のタスクやワークフローを一元管理し、何がどこまで進んでいるかを可視化する。自動アラートによって決算処理を促す仕組みも備えている(図1)。
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セゾン情報システムズは今回、同社のデータ連携ソフトウェア「DataSpider Servista」を利用し、基幹システムのデータをBlackLineと連携させるサービスとして「BlackLineリンケージサービス」を発表した。BlackLineとDataSpider Servistaを組み合わせた1つのソリューションとして提供する。
BlackLineリンケージサービスを利用すると、これまで企業内のSAP ERPなどの財務会計システムに蓄積していた情報を、BlackLineで利用可能な形式に変換してデータ連携させることができる。これにより、日々の業務を効率化したり、繁忙期にあたる期末の決算業務を平準化したりできる。
なお、セゾン情報システムズは、BlackLineリンケージサービス以外にも、各種のリンケージサービスを提供している。リンケージサービスでは、データ連携ミドルウェアのHULFTやDataSpider Servistaを活用し、SaaSを含んだ各種システム間のデータを連携させる。システム同士を「つなぐ」だけでなく、データ連携基盤を構築し、全社統合型のデータ連携サービスを提供する。
セゾン情報システムズは現在、DataSpiderのデータ連携アダプタとして、BlackLineと連携するためのアダプタを開発中である。リンケージサービスを利用してBlackLineを導入すると、DataSpiderのBlackLine用のアダプタが存在しない段階でも、リンケージサービスのチームに任せたまま、データを連携できる。
セゾン情報システムズでは、BlackLineリンケージサービスの提供開始にあたり、2019年9月からBlackLineを自社で導入している。導入の第1フェーズとして、2020年1月に勘定照合/タスク管理での導入を完了している。導入の効果として、同年8月までに決算業務の時間を30%削減できると見込んでいる。