[新製品・サービス]
ラックランド、クラウドERP「SAP Business ByDesign」と出張・経費管理クラウド「SAP Concur」を採用
2020年5月21日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ラックランドは、中堅・中小企業向けクラウドERP「SAP Business ByDesign」と、クラウド型の出張・経費管理システム「SAP Concur」を同時に採用した。SAP Business ByDesignは、会計領域で利用する。それぞれ、2020年1月から導入プロジェクトを開始した。SAPジャパンとコンカー、およびシステム構築会社のMinoriソリューションズが2020年5月21日に発表した。
ラックランドは、冷凍冷蔵設備を中心に、食に関わる商業施設・店舗の設計、および商空間の制作を行っている。従来、同社の情報システムは、個別最適のパッケージとスクラッチ開発システムを組み合わせていた。今回、属人的なシステム運用からの脱却や経理業務の効率化などを目指し、SAP Business ByDesignとSAP Concurの採用を決めた。
新たに構築するシステムの形態を決めるにあたっては、変化が激しいビジネス環境を支えるIT基盤には柔軟性が欠かせないことから、スクラッチによる構築案は初期段階で検討から外した。SAP Business ByDesignとSAP Concurの選択にあたっては、他社の国産会計パッケージと比較検討した。
SAPのパッケージを選定した理由としては、SaaS型での提供による業務効率化と属人的なシステム運用から脱却できる仕組み、事業拡大や組織変更に対応できる拡張性・変化対応力、耐監査性を強化する統制機能、SAP Business ByDesignとSAP Concurの連携、――などを評価した。