トランスコスモスは2020年6月22日、企業のフリーアドレス制のオフィスにおいて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が発生した場合に、濃厚接触の可能性がある社員に対してLINEやSlackのメッセージを送信するサービスを開始したと発表した。自社開発の情報配信基盤「DEC Connect」に、新型コロナウイルス濃厚接触アラート機能を実装して提供する。
トランスコスモスは、フリーアドレス制のオフィスにおいて新型コロナウイルス感染者が発生した場合に、濃厚接触の可能性がある社員に対してLINEやSlackのメッセージを送るサービスを開始した(図1)。

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管理画面から発行したQRコードを、オフィスのフリーアドレス席ごとに設置する。社員は、着席時にQRコードを自分のスマートフォンで読み取る。社員がQRコードを読み取ると、座席番号と日時がシステムに登録される。フリーアドレス席以外にも、休憩スペースなどにQRコードを設置できる。
感染者が発生した場合、これまでの着席データを利用して、濃厚接触の可能性がある社員の情報を特定する。この上で、LINE公式アカウント/LINE WORKSやSlackを使って、対象となる社員にメッセージを送付できる。
サービス提供の背景について同社は、フリーアドレスを導入する企業が増えている一方で、フリーアドレスのオフィスでウイルス感染者が発生した場合、濃厚接触の可能性がある社員を特定する方法が課題になっている状況を挙げている。