さくらインターネットは2020年10月1日、ETL(Extract/抽出、Transform/変換、Load/格納)ソフトウェアをクラウドサービスとして月額制で提供する「Windows Server 2019 for ちょこっとデータ変換/加工」を発表した。IaaS型クラウドサービス「さくらのクラウド」を通じて同年10月8日から提供する。価格(税込み)は、稼働環境となるWindows Serverのライセンスを含めて月額3万3550円。別途、IaaSのサーバー料金とストレージ料金が発生する。
さくらインターネットの「ちょこっとデータ変換/加工」は、データを変換・加工するETLツールを月額制で利用できるクラウドサービスである(図1)。手作業では時間がかかるExcelでのデータ集計や転記作業、CSV(カンマ区切り形式)データの項目編集などの加工業務を、簡単な操作で行える。作業の自動化により、これらの作業を短時間で終わらせられる。
業務で使えるテンプレートを用意している。テンプレートの変更も画面操作で簡単に行えるので、業務に合わせた処理を構築できる。例えば、基幹システムのデータを移行するテンプレートでは、仕訳伝票、勘定科目、固定資産などのデータを作成したり、勘定科目などのマスターデータを作成する。Excelデータを自動で集計するテンプレートでは、部門別対比表、予実対比表の作成、アンケート集計、などができる。
ETLソフトウェアは、ユニリタと提携して提供する(関連記事:ユニリタ、ETLを使ったデータ連携・加工処理をアウトソーシングできるSIサービスを提供)。ユニリタは、同社が吸収合併したビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)が開発・提供していたETLソフトウェア「Waha! Transformer」(ワッハー・トランスフォーマー)を販売している。