兼松は、間接費の管理基盤として、出張・経費管理クラウドサービス「SAP Concur」を導入した。経費精算にかかる業務時間を9割、年間約10万枚の紙を削減する予定である。SAP Concurを提供するコンカーが2021年5月31日に発表した。
総合商社の兼松は、間接費の管理基盤として、コンカーの出張・経費管理クラウドサービス「SAP Concur」を導入した。紙での回覧や押印を必要としていた従来のフローを見直し、デジタルで完結させる。間接業務の省力化、テレワーク環境の整備、経費データ活用によるガバナンス強化など、業務上の各種の課題を解決する考えである。
2021年5月に、グループ会社である兼松食品と新東亜交易の社員を含む、約1100人を対象に導入する。これにより、経費精算に要する時間を9割削減する見込みである。さらに、法人カードとの連携や改正電子帳簿保存法に準じた運用によって、領収書や経費申請書などを完全ペーパーレス化し、年間で約10万枚の紙を削減する計画である。加えて、従来は目視で行っていた60項目以上の確認を、Concur Expenseなどのシステムによる自動制御に置き換え、承認ステップを簡素化する。
さらに、規程違反の目視チェックと監査を代行する「Auditサービス」、顧客の要望にあわせた分析レポートを作成する「レポーティングサービス」、専門の担当者がシステムの継続運用支援と改善提案を実施する「サービス・アドミニストレーション」といったアウトソーシングサービスを併せて利用する。
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