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パナソニック、カメラ内で映像を解析するAIネットワークカメラ「i-PRO Sシリーズ」を発表

2021年6月11日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

パナソニックi-PROセンシングソリューションズは2021年6月10日、AIアプリケーションを搭載したネットワークカメラ「i-PRO Sシリーズ」を発表した。同年9月からパナソニック システムソリューションズ ジャパンを通じて販売する。カメラ内で顔や人、車両、二輪車などを自動で識別する。標準でナンバー認識や混雑検知などいくつかの映像解析アプリケーションを提供するほか、SDKを使ってユーザーみずからAIアプリケーションを開発できる。価格はオープン。

 パナソニックi-PROセンシングソリューションズの「i-PRO Sシリーズ」は、単体でAIアプリケーションが動作するネットワークカメラである(写真1)。カメラ映像を解析するアプリケーションを同製品単体で実行できる。ネットワークカメラの用途として、防犯だけでなく、映像解析も行え、事故の未然防止や業務効率化など新たな用途に活用できる。

写真1:カメラ内で人や車両、二輪車を識別しているイメージ(出典:パナソニックi-PROセンシングソリューションズ)写真1:カメラ内で人や車両、二輪車を識別しているイメージ(出典:パナソニックi-PROセンシングソリューションズ)

 AIの推論処理を高速に実行するAIプロセッサを標準で搭載している。従来のネットワークカメラでは難しかった映像の解析といった高負荷のAI処理を単体で実行する。カメラ単体で、顔や人、車両、二輪車などを自動で識別し(画面1)、別途マイクをつなげば音の識別も行える。人の叫び声やガラスの破損音、クラクション、銃声といった音の識別に対応する。

画面1:映像の解析といった高負荷のAI処理をカメラ内で行える。カメラ単体で、顔や人、車両、二輪車などを自動で識別できる(出典:パナソニックi-PROセンシングソリューションズ)画面1:映像の解析といった高負荷のAI処理をカメラ内で行える。カメラ単体で、顔や人、車両、二輪車などを自動で識別できる(出典:パナソニックi-PROセンシングソリューションズ)
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 カメラ内に2つのアプリケーションをインストールして動作させられる。標準のアプリケーションとして、「ナンバー認識」「AIマスク非着用検知」「AI混雑検知」「AI-VMD(90日間試用版)」「AIプライバシーガード(90日間試用版」)などを用意している。

 SDK(ソフトウェア開発キット)として「i-PRO Camera SDK」を用意し、ユーザーみずからAIアプリケーションを開発してネットワークカメラで動作させることもできる。LinuxのUbuntu環境でC/C++言語を用いたアプリケーション開発が行える。開発したアプリケーションファイルは、ネットワークカメラの管理用Web画面を介してインストールする。また、開発済みのAIモデル(Caffe、Tensorflow、ONNXで開発したAIモデル)も利用できる。

 設置場所に応じて、各種タイプを用意している。屋内設置用(ボックス型×5機種、ドーム型×5機種)、屋外設置用(ボックス型×4機種、ドーム型×1機種)で、いずれも電源はネットワークケーブルを経由したPoE給電で確保する。

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