[調査・レポート]
情シスの約4割が転職を検討中、うち65%はすでに転職活動─メタップス調査
2021年12月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
メタップス(東京都渋谷区)は2021年12月9日、情報システム部門に所属している会社員514人に対し、転職に関する実態調査を実施したと発表した。調査の結果、37.7%が転職を考えていて、うち65.5%がすでに転職活動を行っていることが分かった。転職を考えている理由は「経営者の理解が得られない」が最多で43.3%だった。調査は2021年9月30日~10月6日にかけてインターネットで実施した。
メタップスは、情報システム部門に所属の会社員514人を対象に、転職に関する実態調査を実施した。調査では、転職を検討している情報システム部門の社員が一定数おり、その7割近くが実際に転職活動をおこなっている実態が明らかになった。転職理由として4割以上が「業務や体制に関して、経営者の理解が得られない」と答えたほか、「コロナ禍で業務の負荷が増えた」や「ローコストでのオペレーションがきつい」という回答が2割以上に上った(図1)。
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「Q1.あなたは現在転職を視野に入れていますか」(n=514)と質問したところ、「かなり考えている」(13.4%)と「やや考えている」(24.3%)を合わせて37.7%が転職を考えていることが分かった(図2)。転職を考えていない残りの62.3%の内訳は、「あまり考えていない」(30.2%)と「全く考えていない」(32.1%)である。
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Q1で「かなり考えている」または「やや考えている」と回答した人に「Q2.実際に転職活動を行っていますか」(n=194)と質問したところ、「本格的に行っている」(21.2%)と「少し行っている」(44.3%)を合わせて、65.5%がすでに転職活動を行っていることが分かった(図3)。「全く行っていない」人は34.5%しかいなかった。
Q1で「かなり考えている」または「やや考えている」と回答した人に、「Q3.転職を視野に入れている理由を教えてください(複数回答)」(n=194)と質問したところ、「業務や体制に関して、経営者の理解が得られないから」(43.3%)が最多だった(図4)。2位の「キャリア・スキルアップができないから」(27.8%)、3位の「コロナ禍で業務の負荷が増えたから」(26.3%)、4位の「ローコストでのオペレーションがきついから」(22.7%)といった理由も2割を超えた。
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Q1で「かなり考えている」または「やや考えている」と回答した人に、「Q4.Q3で回答した以外に理由があれば、教えてください(自由回答)」(n=194)と質問したところ、「給料が低い」など待遇面への回答が約2割に上った。また、「残業が多い」など働き方に関する回答も多く見られた。
自由回答・一部抜粋
- 31歳:給料が低い
- 51歳:不規則
- 53歳:もっと大きなプロジェクトで活躍したい
- 39歳:業務が多忙すぎる
- 26歳:残業が多く家事と仕事の両立が困難
- 43歳:テレワークが100%ではないから
- 52歳:スキルに自信がある