インターネットイニシアティブ(IIJ)は2022年3月14日、クラウド型メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」のウイルス対策機能を強化した。3つあるウイルス対策エンジンの1つを入れ替え、新たにディープラーニング(深層学習)を利用した米Deep Instinctのウイルス対策エンジンを実装した。
インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJセキュアMXサービス」は、ユーザー企業がメールを受信するメール中継サーバー(MXホスト)をクラウド型で提供するサービスである。特徴は、ウイルス対策や迷惑メール対策など、受信メールに含まれるセキュリティ上の脅威に対策するセキュリティ機能を提供する点である(関連記事:IIJ、メールセキュリティサービスで送信ドメイン認証判定結果を可視化する機能を追加)。
今回、IIJセキュアMXサービスのウイルス対策機能を強化した。これまで3つのウイルス対策エンジンを組み合わせて使っていたが、このうちの1つをディープラーニング(深層学習)型に入れ替えた(図1)。新たに採用したウイルス対策エンジンは米Deep Instinct製である(関連記事:ディープラーニングによるマルウェア対策「Deep Instinct」が日本法人を設立、年内に代理店を拡充)。
図1:IIJセキュアMXサービスの基本機能として、ディープラーニング(深層学習)型のウイルス対策エンジンを搭載した(出典:インターネットイニシアティブ)拡大画像表示
Deep Instinctは、ファイルがウイルスかどうかを判定する術として、ディープラーニングによって生成した判定アルゴリズムを用いる。世界中から集めたウイルス検体を学習してアルゴリズムを生成する。ウイルスの特徴をアルゴリズムで判定する方式であるため、既知のウイルスだけでなく、ゼロデイ攻撃に使われる未知のウイルスも検知する。
IIJセキュアMXサービス / Deep Instinct / IIJ / マルウェア対策 / ディープラーニング
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