電通国際情報サービス(ISID)は2022年5月31日、統合人事管理システム「POSITIVE」の中堅企業向け導入テンプレートを同年秋から提供すると発表した。合わせて、POSITIVE導入技術者向けの教育プログラムを拡充する。従来の教育プログラムを基本コースとして継続提供しつつ、中堅企業向け導入テンプレートを用いたコースを提供する。
電通国際情報サービス(ISID)の「POSITIVE」は、統合人事管理システムである。人事・給与・就業管理といった人事管理(HRM)の主要機能に加えて、タレントマネジメントなどの機能を網羅する。企業グループ全体での戦略的人材管理を支援するとしている。
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2021年8月にPOSITIVEの新たなライセンス体系を設定し、大企業/企業グループの他、従業員数300~2000人の中堅企業に向けても提供している。今回、中堅企業への導入を支援する導入テンプレートを用意した(図1)。
同テンプレートは、ISIDがこれまで手がけた中堅企業のPOSITIVE導入時設定内容を参考に、共通的な機能を設定している。設定内容のベースとなる設計資料(モデル規定集、調査シート、テストシナリオ)も提供する。導入企業の業務に沿って設定をアレンジ可能である。
テンプレートの提供に先立ち、ISIDの中堅企業向け統合人事管理システム「STAFFBRAIN」からPOSITIVEへのマイグレーション(移行)支援ツールを同年6月3日から提供する。パラメータの再設定、社員・組織情報など各種データを、作業負荷なくPOSITIVE環境に移行する。
合わせて、POSITIVE導入技術者向けの教育プログラムを拡充。従来の教育プログラムを基本コースとして継続提供しつつ、中堅企業向け導入テンプレートを用いた導入手法を習得するコースや、プロジェクト管理の基本・要点を習得するコースなど複数設けている。教育プログラムはこれまで、販売代理店向けに提供してきたが、今回からユーザー企業にも提供する。