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TDSL、量子着想技術による組み合わせ最適化「SQBM+」をAzureで提供

2022年6月6日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は2022年6月6日、組み合わせ最適化演算サービス「SQBM+」の提供形態を拡充し、Microsoft Azure上で利用可能なクラウドサービス「SQBM+ Cloud on Azure Quantum」を発表した。Azure Marketplaceから購入する。料金は、1カ月につき最初の5時間までは1時間あたり1800ドル、5~25時間までは1時間あたり1600ドルで、50時間以上や研究開発用途などは別途設定する。

 東芝デジタルソリューションズの「SQBM+」は、量子コンピューティングに着想を得たイジングマシンソフトウェア「シミュレーテッド分岐マシン」(SBM)を核とした、組み合わせ最適化演算サービスである(関連記事TDSL、量子イジング型の組み合わせ最適化問題演算サービス「SQBM+」を提供)。

 シミュレーテッド分岐マシンは、最大10万変数のイジング問題を解くイジングソルバー(解法)により、既存の計算機を使って複雑で大規模な問題に対し、高精度な近似解(良解)を短時間で得る。アルゴリズムは、高速な「弾道的シミュレーテッド分岐アルゴリズム(bSB)」と高精度な「離散的シミュレーテッド分岐アルゴリズム(dSB)を自動で使い分ける。

図1:Azure Quantumで利用可能な量子クラウドサービス(出典:米Microsoft)図1:Azure Quantumで利用可能な量子クラウドサービス(出典:米Microsoft)
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 TDSLは以前から、SQBM+のPoC(概念検証)版を、Amazon Web Services(AWS)のマーケットプレイスで公開している。今回、提供形態を拡充し、Microsoft Azure上で動作するサービス「SQBM+ Cloud on Azure Quantum」を提供開始した。各種領域での組み合わせ最適化問題の解決を目指すユーザーが、使い慣れたAzure環境で、SBMを実問題に適用できるようになるとしている(図1)。

 SQBM+ Cloud on Azure Quantumは、量子コンピューティング関連プログラムを用いて最適化問題を解決する「Azure Quantum」サービス/ソリューション群の1サービスという位置づけで提供される。Azureのアカウントがあれば、Azure Marketplaceから購入して利用可能である。研究開発用途に限定した「Learn & Development」プランと商用利用が可能な「Performance at scale」プランの2つを用意している(表1)。

表1:SQBM+ Cloud on Azure Quantumのプランと料金(出典:東芝デジタルソリューションズ)
プラン 1カ月あたりの料金
計算時間あたりの料金(秒単位の請求)
Learn & Development
研究開発用途限定、最大1時間まで

0~0.1時間:無料
0.1~1時間:200ドル/時間

Performance at scale

0~5時間:1800ドル/時間
5~25時間:1600ドル/時間
25~50時間:1400ドル/時間
50時間:1000ドル/時間

 サービス提供の背景についてTDSLは次のように説明している。「金融取引の最適化、産業用ロボットの動作の最適化、移動経路や送電経路の最適化、創薬のための分子設計など、社会や産業における課題の多くは、膨大な選択肢から最適なものを選び出す組み合わせ最適化に帰着する。組み合わせ最適化は、問題の規模が大きくなるにつれて組み合わせパターンの数が指数関数的に増大するため、既存の計算機で高速に解くことは困難である。このため、専用の計算機の開発が国内外で活発に行われている」

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東芝デジタルソリューションズ / 量子コンピュータ / イジングマシン / 組み合わせ最適化問題 / Azure

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