経済産業省は2022年6月7日、東京証券取引所、情報処理推進機構(IPA)と共同で2022年度の「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」を選定し、同日に「DX銘柄2022」選定企業33社と「DX注目企業」15社を発表した。また、DX銘柄選定33社のうち、特にすぐれた取り組みを行った「DXグランプリ」として中外製薬と日本瓦斯の2社を選定した。
経済産業省は、東京証券取引所、情報処理推進機構(IPA)と共同で、2022年度の「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」を選定した。2022年6月7日、「DX銘柄2022」の選定企業33社と、「DX注目企業」15社を発表した。また、DX銘柄選定33社のうち、特にすぐれた取り組みを行った「DXグランプリ」として中外製薬と日本瓦斯の2社を選定した(関連記事:経産省と東証、「DX銘柄2021」28社を発表、グランプリは日立とSREホールディングス)。
経産省はDX銘柄について、「企業価値の向上につながるDXを推進するための仕組みを社内に構築し、デジタル活用の実績が表れている企業の銘柄」と定義する。東京証券取引所に上場している企業の中から業種区分ごとに選定する。同省によると、DX銘柄の選定企業は、「単なる情報システムの導入やデータの利活用にとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデルそのものの変革と、経営の変革にチャレンジしている企業」としている。
評価項目(DX調査の回答項目)は以下の6つである。
(1)経営ビジョン・ビジネスモデル
(2)戦略
(3)戦略実現のための組織・制度など
(4)戦略実現のためのデジタル技術の活用・情報システム
(5)成果と重要な成果指標の共有
(6)ガバナンス
「DX銘柄2022」33社の顔ぶれ
DX銘柄2022選定企業33社のうち、特に優れた取り組みを行った企業として、DXグランプリ2社を選定した。
- 中外製薬(医薬品)【証券コード:4519】
- 日本瓦斯(小売業)【証券コード:8174】
上記のDXグランプリ2社を含むDX銘柄2022に33社が選ばれた。選定基準は「デジタル技術を前提として、ビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていくDXに取り組む企業」である。
- 清水建設(建設業)【証券コード:1803】
- サントリー食品インターナショナル(食料品)【証券コード:2587】
- 味の素(食料品)【証券コード:2802】
- 旭化成(化学)【証券コード:3407】
- 富士フイルムホールディングス(化学)【証券コード:4901】
- ENEOSホールディングス(石油・石炭製品)【証券コード:5020】
- ブリヂストン(ゴム製品)【証券コード:5108】
- AGC(ガラス・土石製品)【証券コード:5201】
- LIXIL(金属製品)【証券コード:5938】
- 小松製作所(機械)【証券コード:6301】
- IHI(機械)【証券コード:7013】
- 日立製作所(電気機器)【証券コード:6501】
- リコー(電気機器)【証券コード:7752】
- トプコン(精密機器)【証券コード:7732】
- 凸版印刷(その他製品)【証券コード:7911】
- アシックス(その他製品)【証券コード:7936】
- 日立物流(陸運業)【証券コード:9086】
- SGホールディングス(陸運業)【証券コード:9143】
- 商船三井(海運業)【証券コード:9104】
- ANAホールディングス(空運業)【証券コード:9202】
- KDDI(情報・通信業)【証券コード:9433】
- ソフトバンク(情報・通信業)【証券コード:9434】
- トラスコ中山(卸売業)【証券コード:9830】
- ふくおかフィナンシャルグループ(銀行業)【証券コード:8354】
- 東海東京フィナンシャル・ホールディングス(証券、商品先物取引業)【証券コード:8616】
- SBIインシュアランスグループ(保険業)【証券コード:7326】
- 東京海上ホールディングス(保険業)【証券コード:8766】
- 東京センチュリー(その他金融業)【証券コード:8439】
- GA technologies(不動産業)【証券コード:3491】
- 三井不動産(不動産業)【証券コード:8801】
- 応用地質(サービス業)【証券コード:9755】
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