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現場作業でハンズフリー/アイズフリーのExcel入力を可能に─「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」
2022年7月27日(水)IT Leaders編集部
アドバンスト・メディアは2022年7月26日、AI音声入力ソフトウェア「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」を提供開始した。Microsoft Excelに音声入力機能を追加するアドインプログラムである。対話型AI音声入力で現場作業中のデータ入力を効率化するほか、ハンズフリー/アイズフリーで点検・検査・業務記録を作成できるようになる。
アドバンスト・メディアの「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」は、Microsoft Excelに音声入力機能を追加できるアドインプログラムである。対話型のAI音声入力によって、現場作業中のデータ入力を効率化する。ハンズフリー/アイズフリーで点検・検査・業務記録を作成できる(図1)。
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同社のAI音声認識エンジン「AmiVoice」をベースに、音声認識と音声合成を組み合わせた対話型のAI音声入力機能を提供する。建設や製造・物流など、各種現場においてハンズフリー/アイズフリーで記録できる。個別のカスタマイズによって、固有名詞や専門用語、略語も認識する。
導入にあたっては、現行の点検・検査・報告内容をヒアリングした後、対象となるMicrosoft Excel帳票ごとに、入力項目や順序、音声合成の内容をアドインに設定し、納品する。業務で現在使っている帳票レイアウトを変更することなく導入可能である。
利用時は、点検・検査結果や報告内容の発話で、作業の手を止めることなくデータを入力できる。項目の読み上げや入力内容を復唱するアンサーバックにより、記録の抜け漏れを防止する。常に画面を確認しながら入力する必要がなく、作業に集中可能である。基準値を超える数値に対するアラート通知や、データ入力時の自動タイムスタンプ付与など、現場の作業要件に合わせた各種の機能を利用できる。
また、音声認識に特化したバッジ型ウェアラブルマイク「AmiVoice Front WT01」を併用することで、建設現場や工場などの騒音環境下でも高精度に音声を認識する。各種デバイスとBluetoothで接続して使うマイクで、2マイクアレイの採用により、周囲の雑音をシャットアウトし、利用者の口元の音だけをキャッチする。首元に固定するネックバンドアダプターに対応する。
AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excelの主な利用シーンとして、以下を挙げている。
- 製造ラインの品質検査
- 建設現場の各種検査
- ビル・道路などの設備点検
- 薬品の製品試験
- 倉庫の検品作業
- 店舗の棚卸
- 運送業の乗務記録
- 外出先での業務記録
アドバンスト・メディアは製品提供の背景として、建設・製造現場や修理・点検・配送などのフィールドサービスにおいて、就業者の高齢化や若年層の減少による慢性的な人手不足が課題であることを挙げる。「1人ひとりの作業負担を軽減するため、現場の効率化に取り組む企業が増えている。作業の手を止めることなくハンズフリーでデータ入力が可能な音声認識技術は、建設・製造現場やフィールドサービスとの親和性が高い。現場で活用が広がっている」(同社)。