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アズジェント、ファイル無害化ソフトのSaaS版「VOTIRO Secure File Gateway」を販売

2022年8月23日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アズジェントは2022年8月23日、クラウド型ファイル無害化サービス「VOTIRO Secure File Gateway」(開発元:米Votiro Cybersec)を販売開始した。オンプレミスで動作する既存のソフトウェア「VOTIRO Disarmer」に加えて、新たにクラウド(SaaS)版をラインアップに追加した形である。価格はオープンで、参考価格(税別)は3000ユーザー時で1ユーザー/1GB利用で年額1万2000円。販売目標として初年度1億円を掲げる。

 アズジェントが販売する「VOTIRO Secure File Gateway」は、クラウド型のファイル無害化サービスである。開発会社の米Votiro Cybersecは従来、オンプレミス型のファイル無害化ソフトウェア「VOTIRO Disarmer」を提供してきた。今回、新たにクラウド(SaaS)版をラインアップに追加した形である(図1関連記事アズジェント、ファイル無害化ソフト「VOTIRO」に新版、管理画面をGUI化し統計情報を可視化)。

図1:クラウド型のファイル無害化サービス「VOTIRO Secure File Gateway」の概要(出典:アズジェント)

 アズジェントによると、同サービスについてSaaS版を求める声が多く、また、「無害化処理のためのサーバーリソースを意識したくない」「社内に専門のエンジニアがいないが、簡単に導入したい」 といった要望が寄せられていたという。なお、既存のオンプレミス版は自治体への普及率が高く、2019年1月時点で46都道府県内の県または県下の市区町村が導入済みとしている。

 SaaS版は、既存のオンプレミス版と同様に、Web APIを介してファイルを無害化する。ファイルの入り口となる各種ゲートウェイなどから、Web APIを介してサーバーにファイルを引き渡し、無害化後のファイルを受け取る。電子メールの添付ファイルやファイル共有など、各種の方法で企業内に入ってくる文書ファイルを、マルウェアや不正な攻撃コードが含まれない形へと変換する。

 ファイル無害化機能を提供するクラウドサービスのロケーションは、海外と日本国内から選択可能である。データを海外に持ち出したくない企業も、国内のクラウド基盤を使ってサービスを利用可能である。なお、SaaS版は、既存のオンプレミス版とは別製品であり、既存ソフトウェアをそのままSaaSにしただけの製品ではないという。

 ファイルを無害化する方法はユニークで、Word形式やExcel形式といったファイル形式を判断し、これらを構成する上で必要のない要素を排除して再構成する。この結果として、マルウェアや不正なコードを含まない安全な文書ファイルを形成する。無害化の対象となるファイル形式は、Microsoft Office、PDF、各種画像、各種アーカイブファイルなど。今後は、新たに動画ファイルも無害化の対象に加える予定である。

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