[新製品・サービス]
事業停止や評判毀損などにまつわる「リアルタイム・リスク通知サービス」、オンラインデータを分析して提供─NECネッツエスアイ
2022年9月26日(月)日川 佳三（IT Leaders編集部）
NECネッツエスアイ（NESIC）は2022年9月26日、「リアルタイム・リスク通知サービス」（開発元：米Dataminr〈データマイナー〉）を発表した。NESICはサービスの販売と共に、フィルタリングなどの設定や活用方法を提案する。同サービスの自社実践も進める。販売目標として、同サービスの関連事業で2025年度までに累計売上25億円を掲げる。
NECネッツエスアイ（NESIC）が提供を開始した「リアルタイム・リスク通知サービス」は、自然災害や事件・事故といったBCP（事業継続計画）関連のリスク情報や、評判毀損などのブランドに関わる情報などをリアルタイムで通知するアラートサービスである。米Dataminr（データマイナー）が開発したサービスを、NESICが国内で販売する（図1）。
図1：「リアルタイム・リスク通知サービス」の概要（出典：NECネッツエスアイ）拡大画像表示
Dataminr独自のAI基盤を活用し、100言語以上にわたる世界中のSNSやWebサイト、ブログ、ネットメディアなど、30万件を超えるオンライン上のオープンデータからデータを取得して分析する。これをもとに、災害、事件・事故、その他ユーザーにとって関心のある情報をリアルタイムに検出し、これを通知する。
NESICは、サービスの提供にあたって、ユーザーに合わせた設定（フィルタリング設定など）や、活用を提案する。今後は、同サービスの自社での実践も進める。自社実践で得た知見と、各種クラウドサービスとを組み合わせることで、リスクマネジメントサービスを高度化する。
「現在の企業は、自然災害などのリスク情報、自社の事業に影響をおよぼす情報、評判毀損などブランドに関わる情報などをいち早く入手し、迅速に対処することが求められている。こうした課題を解決するサービスとして、SNSなどのオープンデータを収集してAIで分析し、精度の高い情報を提供するアラートサービスの需要が高まっている」（NESIC）。
