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住友重機械建機クレーン、ERPの刷新で部品納期を短縮、在庫を削減しキャッシュフローを改善

2022年10月18日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

クレーンメーカーの住友重機械建機クレーン(HSC)は、クローラクレーンの生産管理を支えるERP(統合基幹業務システム)として、インフォアジャパンの製造業向けERP「Infor LN」(旧称:Baan)を導入し、部品の納期を短縮した。これにより、キャッシュフローを改善したほか、在庫を減らした。導入プロジェクトは、SIベンダーの京セラコミュニケーションシステムが支援した。インフォアジャパンが2022年10月18日に発表した。

 クレーンメーカーの住友重機械建機クレーン(HSC)は、クローラクレーンの生産管理を支えるERP(統合基幹業務システム)として、インフォアジャパンの製造業向けERP「Infor LN」(旧称Baan)を導入した。これまで使っていたERPのサポート切れにともなう導入である。なお、クローラクレーンは、機種ごとに個別仕様でカスタマイズ生産する。このため、生産管理が複雑になる。

 Infor LNの導入効果は、運用体制の改善によって部品の納期を短縮したことである。これにより、購買関連の製造着手時のコストが前年比で約半分に、余剰在庫も約25%減った。さらに、キャッシュフローの改善などの成果も上がった。

 Infor LNの主な特徴は、製造業の生産管理に向いた機能を標準で搭載していること。今回のプロジェクトでも、HSCの業務への適合性が高かったとしている。特に「後ずらし日数」によって納期を設定できることが、部品納期の短縮に寄与したという。

 「部品の納期を柔軟に設定できることで、生産工程の過剰在庫を削減できた。買い掛けの発生を後ずらしにできるようになるなど、キャッシュフローにもプラス効果が生まれた。業務の効率化やペーパーレス化など、現場においても改善が進んだ」(住友重機械建機クレーン)

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