CTCエスピー(CTCSP)は2023年4月12日、ITデバイス&SaaS統合管理クラウドサービス「ジョーシス」(ジョーシス製)を販売すると発表した。従業員が利用しているIT機器とSaaSの利用状況を可視化・管理する。販売目標は、3年間で10億円。
CTCエスピーが今回販売を開始する「ジョーシス」は、企業が利用しているSaaSのアカウントとITデバイスの利用状況を、従業員データとひもづけて管理するクラウドサービスである。入社や退職にともなうSaaSアカウントの発行、権限変更、削除、ITデバイスの購入から廃棄までの管理業務を自動化する(図1)。
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未来の日付でアカウントの発行・削除ができるため、退職者のアカウントの削除漏れや設定ミスの防止に役立つ。システム管理部門の許可なく利用しているSaaS型クラウドサービスや、IT管理者が把握していないアカウントを自動で検知するため、セキュリティリスクも下がる。
CTCSPは、同サービスの販売に加えて、導入支援サービス、操作・不具合に関するヘルプデスク、運用のハンズオン・トレーニング、ITデバイスのライフサイクル運用などを提供し、ユーザーをトータルに支援する。すでに実績のあるベンダーとのパートナーシップを活用して、PCやクラウドサービスなどを一括で提供する。
同社は今後、ECSPiceで購入したITデバイスのシリアル番号や、SaaSの契約情報をジョーシスに登録するサービスの提供も視野に入れ、ユーザーのIT環境の整備を支援する。
「近年、テレワークの普及により、複数のSaaSを活用して業務の効率化を図る企業が増えている。一方で、SaaSアカウントやPC・タブレットなどのITデバイスの管理に関わる担当者の業務負荷、設定のミスに伴い発生するセキュリティリスクの軽減が重要な課題になる」(同社)