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小田急グループ、経理業務で取り扱う伝票・帳票類をペーパーレス化

2023年6月23日(金)IT Leaders編集部

小田急電鉄および小田急グループ各社は、2023年8月の本社移転完了を機に、経理業務で取り扱う伝票・帳票類のペーパーレス化を進める。このためのシステムとして、ワークスアプリケーションズ(WAP)のERPパッケージ「HUE」と、紙の領収書・請求書の電子データをクラウド上で一元管理するツール「HUE Works Suite DX Solutions EBM」を導入した。WAPが2023年6月22日に発表した。

 小田急電鉄および小田急グループ各社は、2023年8月の本社移転完了を機に、経理業務で取り扱う伝票・帳票類のペーパーレス化を進める。このためのシステムとして、ワークスアプリケーションズ(WAP)のERPパッケージ「HUE」と、紙の領収書や請求書の電子データをクラウド上で一元管理できるツール「HUE Works Suite DX Solutions EBM」を導入した。

 小田急は、鉄道・バスを中心とする運輸業のほか、不動産・流通・ホテル業などの会社群を1つのグループとして展開している。グループの経理業務を標準化するため、2020年にERPパッケージのHUEをグループのうち26社に導入した。これにより、グループ経理情報の収集と管理を担うシェアードサービスセンターの機能性が向上し、グループ経営管理の効率が上がった。

 同社は2023年8月までに、東京都新宿区にある本社機能を神奈川県海老名市と新宿区内の別のビルに移転する(2023年2月には海老名本社で業務を開始済み)。本社機能が物理的に分かれるとともに、テレワークやフレックス勤務に適合する必要があったことから、経理業務で取り扱う伝票・帳票類のペーパーレス化を図った。

 経理業務をペーパーレス化する仕組みとして2022年11月、領収書など紙の資料をスキャンして電子データ化し、これを一元管理できるHUE EBMを導入した。また、今回の本社移転に合わせ、HUEを導入しているグループ会社にもHUE EBMの展開を開始した。ペーパーレス化をグループ全体に進めていく。

 HUEとHUE EBMの導入により、小田急単体で年間約3万枚の伝票と領収書など紙の資料を削減している。また、既にHUE EBMを利用開始している会社では、経理業務のプロセスから直接的な紙の受け渡しを削減し、テレワークなどの働き方に適合した業務運用が可能になった。これまで紙の収集・保管にかかっていた負荷をなくすことにもつながった。

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