リクルートは2023年7月24日、POSレジアプリケーション「Airレジ」に「量り売り」機能を追加したと発表した。グラムやリットルなどの販売単位で注文を入力できるようになった。商品のレシートや領収書にも、販売分量と販売単位を印字する。Airレジの価格は無料で、iPad/iPhoneにインストールして利用する。リクルートは、Airレジの導入に必要な周辺機器(iPad、レシートプリンタ、キャッシュドロア)を販売している。
リクルートの「Airレジ」は、iPad/iPhoneにインストールして使うPOS(販売時点情報管理)レジアプリケーションである。会計、商品管理、顧客管理、売上分析など、店舗の会計に関連した業務をカバーする。周辺機器(iPad、レシートプリンタ、キャッシュドロア)と組み合わせて利用する。2013年にサービスの提供を開始し、2023年3月末時点でアカウント数は73.5万である。
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今回、新機能「量り売り」を追加した(画面1)。グラムやリットルなどの販売単位で注文を入力できるようになった。例えば、1グラム10円と設定すると、135.5グラム購入の場合は1355円になる。商品のレシートや領収書にも、販売分量と販売単位を印字する。
Airレジの基本仕様では、各店舗が設定したメニューを表示する。注文を受けた際にスタッフがメニューをタップすると、価格を自動で反映する。しかし、精肉店などの食品小売では、同じメニューでもグラムごとに価格が変動するため、会計に反映できなかった。今回の「量り売り」機能で、この問題を解消した。
なお、Airレジには、「量り売り」機能のほかにも、各業界に向いた機能がある。例えば、「在庫管理・棚卸し」機能は、アパレルや雑貨店での需要が高い。在庫数を編集する際に、「入荷」や「返品」といった商品の出入りの詳細を記録したり、在庫の変動履歴を確認したりできる。
他にも、商品を画像で登録して注文入力や在庫管理が可能な「商品画像表示」や、バーコードを読み取るだけで入荷商品名と個数を自動で反映する「バーコード入荷」といった機能がある。
なお、リクルートは2023年3月、アンケート調査「飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査」を実施した。POSレジの導入状況を聞いたところ、「既に導入している」と答えた飲食店経営者は22.3%(前年比+2.7%)、「導入していないが、導入を検討している」と答えた飲食店経営者は12.1%(前年比+1.0%)だった。