伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2023年8月9日、米アレイション(Alation)のデータカタログツール「Alation Data Catalog」を販売すると発表した。企業が保有しているデータを集約・整理する。オンプレミスやクラウドなど各種環境でデータを大量に保管している企業を中心に、3年間で10億円の販売を目指す。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が米アレイション(Alation)のデータカタログツール「Alation Data Catalog」を販売する。SaaS版とオンプレミス版がある。社内外のシステムやクラウドサービスと連携し、企業が保有しているデータをメタデータなどの関連情報も含めて集約・整理する(画面1)。
販売の背景として、意思決定や企画立案にデータを活用する企業が増えている一方、部門やシステムごとにデータを分散保存しているケースも多く、必要なデータを入手する手間が大きいことを挙げる。「適切な担当者や情報源の特定に多くの時間を要する場合がある」(CTC)。
Alation Data Catalogでは、データの所在や作成者などの付随情報(メタデータ)を自動で収集し、カテゴリごとに分類して一元的なデータカタログを作成する。メタデータによって検索結果の信頼性を判断できるほか、AIを用いて関連するデータや作成者なども表示する。
データベースやデータウェアハウス(DWH)などに接続するためのコネクタを複数用意しており、ユーザーは短期間でデータカタログを構築できる。また、業務の実状に即してデータソースごとにアクセス権を制御可能である。
CTCは、製品導入前の要件定義やトレーニング、データカタログの設計・構築などを支援する。加えて、データベースや分析ツールを含めた既存システムとの連携、ユーザー登録やインタフェースのカスタマイズなど各種の運用サービスを提供する。オンプレミスで利用するユーザーに向けては、データ活用基盤の設計、構築、保守運用サービスなどを提供する。