[新製品・サービス]
HCI/ベアメタルクラウドの「Nutanix Cloud Clusters」、AWSに次いでAzureでも利用可能に
2023年11月9日(木)日川 佳三（IT Leaders編集部）
ニュータニックス・ジャパンは2023年11月9日、パブリッククラウドで稼働するハイパーコンバージドインフラ（HCI）「Nutanix Cloud Clusters（NC2）on Microsoft Azure」をAzureの日本リージョンで提供開始した。Azureのベアメタルインスタンスで稼働させて提供する。これまでは北米リージョンからの提供のみだった。なお、Amazon Web Services（AWS）版は2020年よりAWSの日本リージョンから提供している。
ニュータニックス（Nutanix）は、スケールアウト型で規模を拡張できる仮想サーバー基盤であるハイパーコンバージドインフラ（HCI）製品を提供している。
ローカルストレージを内蔵したPCサーバーを個々のノードとして、サーバー仮想化と分散ストレージの管理ソフトウェアを動作させている。製品ラインアップとして、自社ブランドのHCIアプライアンスに加えて、他社製HCIへのOS/管理ソフトのOEM供給や単体のライセンスとして販売している。
2020年からは、パブリッククラウドのベアメタルサーバーインスタンスと組み合わせた「Nutanix Cloud Clusters（NC2）」を提供している。最初に投入したのはAmazon Web Services（AWS）で動作するNC2で、AWS日本リージョンから利用できる（関連記事：HCIをAWSのベアメタルサーバーから従量課金で提供する「Nutanix Clusters on AWS」）。
図1：「Nutanix Cloud Clusters on Microsoft Azure」の概要と特徴（出典：ニュータニックス・ジャパン）拡大画像表示
写真1：ニュータニックス・ジャパン コーポレートバイスプレジデント兼代表執行役員社長の金古 毅氏拡大画像表示
今回、「NC2 on Microsoft Azure」をAzureの日本リージョンから提供する（図1）。2022年にAzure北米リージョンからすでに提供しているが、日本を含むグローバルリージョンでの提供を開始した。
ニュータニックスはNC2 on Azureのメリットとして、Azure OpenAI ServicveのようなAzureの各種サービスとの連携性などを挙げる。「企業がAIを使って自社に蓄積したデータを活用するケースにおいて、情報システムやデータをクラウド（Azure）で一元管理でき、システム構築の利便性が上がる」（同社、写真1）としている。
