[新製品・サービス]
富士通、オンプレミス生成AIシステム「Kozuchi Enterprise AI Factory」を提供
2026年1月26日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三
富士通は2026年1月26日、オンプレミス環境向け生成AIシステム「Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory」を発表した。同年2月2日から先行トライアルの受け付けを開始、同年7月に正式提供を開始する。PCサーバーに、LLM、ファインチューニング支援ツール、AI開発ツールなどを組み合わせた垂直統合型アプライアンスパッケージとして提供する。LLMには富士通の「Takane」を採用し、ユーザー自身で精度向上を図れる「内製型ファインチューニング」機能を実装している。
富士通の「Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory」は、ユーザー企業のオンプレミス環境で動作する、ソフトウェア/ハードウェア一体型の生成AIシステムである。
GPU搭載PCサーバー「PRIMERGY」に、大規模言語モデル(LLM)、ファインチューニング支援ツール、AIアプリケーション/AIエージェント開発ツールなどを組み合わせた垂直統合型アプライアンスパッケージとして提供する(図1)。
図1:オンプレミス向け生成AIシステム「Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory」の概要(出典:富士通)拡大画像表示
クラウドサービスではなく、オンプレミス環境向けのアプライアンスの構成にすることで、生成AIシステムの開発から運用までを通じて、機密性の高いデータを外部に出さずに社内で完結するようにしている。システムの動作基盤には、ユーザー企業のデータセンター/サーバールームや富士通のデータセンターなどの専有環境を選択できる。
セキュリティ面では、独自定義を含む7700種超の脆弱性に対応したスキャナーとガードレール技術を実装し、プロンプトインジェクション攻撃によるデータ漏洩、従業員のプロンプト内容に起因するデータ漏洩や不適切な出力を防ぐ。また、脆弱性に対するルールの自動生成・適用機能を備え、非専門家でも安全な運用を継続できるようにしている。
中核となるLLMには、日本語性能と画像解析能力に強みを持つ、富士通の「Takane」を採用。このうえでさらに、ユーザー自身でファインチューニングを実施して精度向上を図れるツールを提供する。さらに、量子化(軽量化のために計算精度を下げること)のためのツールを搭載している(関連記事:富士通、1ビット量子化でLLMを軽量化、精度を89%維持してメモリー消費を94%減)。
内製化ファインチューニングツールとモデル量子化ツールは、これまで富士通が社内で利用していたものであり、ソフトウェア製品やクラウドサービスの形で提供したことはないという。ユーザーみずから使えるツールとしてこれらを提供するのは、今回のハードウェアアプライアンスが初めてである。
このほか、ローコード/ノーコード開発機能を備えたフレームワークにより、ユーザー企業みずから現場主導でのAIエージェント構築を可能にする。MCP(Model Context Protocol)やエージェント間通信プロトコルによる既存システムとの連携や、複数のAIエージェントによる協調動作(役割分担)といった高度な活用も行える。また、富士通は、今後同社が開発するAIエージェントを随時提供することも検討しているという。
富士通は、2026年2月2日より内製型ファインチューニングやモデル量子化などの一部機能を利用可能な先行トライアルを開始する。その後、段階的に機能を提供し、正式提供は同年7月を予定している。
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