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プリントシール画像取得サービス「ピクトリンク」のデータベース基盤を刷新、ピーク時のサービスレベル低下を解消

2023年12月18日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プリントシール事業を営むフリュー(本社:東京都渋谷区)は、プリントシール機で撮影した画像をスマートフォンで閲覧するサービス/アプリ「ピクトリンク」のデータベース基盤を刷新した。オンプレミス稼働のOracle Databaseを、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のOracle Autonomous Databaseに移行した。最大約3倍のSQL処理性能を従来の約60%のコストに抑え、ピーク時のサービスレベル低下も解消した。今後3年間で、同等のオンプレミス環境を別途構築した場合と比べて1億3000万円以上のコスト抑制を見込んでいる。日本オラクルが2023年12月18日に発表した。

 フリューは、全国のアミューズメント施設などにプリントシール機を製造・販売し、スマートフォンサービス/アプリなどの事業を展開している。関連して、プリントシール機で撮影した画像をスマートフォンにダウンロードして楽しめるサービス/アプリ「ピクトリンク」を提供している。会員数は2023年3月末時点で149万人に上るという(画面1)。

画面1:プリントシール機で撮影した画像をスマートフォンで取得・閲覧するサービス「ピクトリンク」の利用イメージ(出典:日本オラクル)
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 ピクトリンクによると、クリスマス時期などの繁忙期には、ピクトリンクにh平常時の1.5~2倍の利用があるという。以前のシステム環境では、Webサーバーの増強などの対策を講じても画像のアップロードに時間がかかっていた。また、データセンターの老朽化に伴い、他のシステム環境への移行も必要だったという。

 そこで、ピクトリンクのデータベース基盤を刷新した。オンプレミス環境のOracle Databaseを、OCI上のOracle Autonomous Databaseに置き換えた。これにより、最大で約3倍のSQL処理性能を、従来の約60%のコストで実現し、ピーク時のサービスレベルの低下も解消した。

 2022年1月から構築を開始し、データレプリケーション/変換サービス「OCI Golden Gate」を活用してデータを移行し、2023年6月にAutonomous Databaseによる新しい基盤の稼働を開始した。構築にあたっては、プリントシール機の利用が少ない時間帯にメンテナンスを行えるように、同社専用のシステム環境で動作する「Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructure」を採用。移行後は、データベースの性能向上とCPUのスケーリングにより、課題となっていたピーク時のサービスレベルの改善を図っている。

 運命面では、一定期間以上経過した画像をまとめて消去するクリーンアップ作業など高負荷の月次処理を以前より約3倍高速化し、パッチ適用なども自動化している。フリューでは、今後3年間で同等のオンプレミス環境を別途構築した場合と比較して、1億3000万円以上のコストを抑制できると見込んでいる。

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