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生成AIアプリ開発「RAGOps」でAmazon BedrockのAIモデル群の選択/利用が容易に─エクサウィザーズ

AWS上のRAGOpsが標準でBedrockと閉域接続

2024年5月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクサウィザーズは2024年5月14日、生成AIアプリケーション開発環境「exaBase Studio」のRAG構成テンプレート「RAGOps」において、AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」と閉域網で接続し、BedrockのAIモデル群を容易に選択・利用可能にしたと発表した。特別な仕組みをユーザーが開発する必要なく利用でき、自社の業務に適したAIモデルの活用を促進するとしている。

 エクサウィザーズの「RAGOps」は、社内文書などをナレッジにしてAIが回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)構成のためのツールである。生成AIシステム開発環境「exaBase Studio」のアプリケーションテンプレートとして提供する。

 RAGOpsでは、生成AIの回答品質を自社の運用で継続的に改善することができる。社内の専門文書や営業ノウハウの管理、社内外の問い合わせ対応など、回答品質が求められる用途において生成AIを活用できるようになるとしている。

 生成AIの回答へのユーザーの満足度などの情報をフィードバックする仕組みを持つ。ユーザーの評価が高い回答を「キャッシュDB」に蓄積することで、類似の問い合わせに対しては大規模言語モデル(LLM)にアクセスせずにキャッシュを利用して迅速に回答する。一方、回答に満足できなかった際は、人間のオペレーターによる回答を促せる。オペレーターからの回答は「アンサーDB」に蓄積され、RAGが参照するデータとして以降の回答に利用する(関連記事エクサウィザーズ、生成AIの回答品質を自社の運用で継続的に改善する「RAGOps」)。

図1:RAG構成の生成AIアプリ開発テンプレート「RAGOps」で、閉域網を介してAmazon BedrockのAIモデル群を利用できるようにした(出典:エクサウィザーズ)
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 今回、RAGOpsで、Amazon Web Services(AWS)の生成AIサービス「Amazon Bedrock」のAIモデル(基盤モデル/LLM)群を標準で選択・利用できるようにした。exaBase StudioはこれまでもインターネットからBedrockに接続できるが、今回の機能強化では、AWS上で動作するRAGOpsからのAWSの閉域網接続に対応。これにより、BedrockのAIモデル群を業務に応じて選んで利用しやすくなった(図1)。

 Bedrockでは、複数のAIモデルをAPI経由で利用できる。Amazonのほか、AI21 Labs、Anthropic、Cohere、Meta、Stability AIといったモデルを揃えており、テキスト以外に画像などのマルチモーダルなデータタイプを扱える。

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