アイ・ティ・アール(ITR)は2024年11月21日、国内のマネージドXDR(eXtended Detection and Response)サービス市場における規模の推移と予測を発表した。2023年度の売上金額は前年度から約2.2倍の38億9000万円に拡大した。2024年度の売上金額は同1.5倍以上に拡大する見込み。2023~2028年度のCAGR(年平均成長率)は22.7%、2028年度には108億円になると予測している。
アイ・ティ・アール(ITR)は、国内のマネージドXDR(eXtended Detection and Response)サービス市場における規模の推移と予測を発表した。
2023年度の売上金額は前年度から約2.2倍の38億9000万円に拡大した。2024年度の売上金額は同1.5倍以上に拡大する見込み。2023~2028年度のCAGR(年平均成長率)は22.7%、2028年度には108億円になると予測している。(図1)。
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「近年、XDR製品の導入・運用支援、リアルタイムでのログ分析、対処支援などのサービスを提供するベンダーが増えている。加えて、XDR製品ベンダーも同サービスを提供する動きを加速し、同市場が立ち上がった」(ITR)。セキュリティリスクと運用負荷を軽減できるというメリットが認知され、導入企業が増えているという。
マネージドXDRサービスは、エンドポイント系のマネージドEDRサービスに加え、ゲートウェイ系セキュリティ機器やサービスのログデータを取り込んで統合的に分析する。同社コンサルティング・フェローの藤俊満氏はこの機能について、「連携可能なセキュリティ機器やサービスが限定される場合もあるが、ゼロトラストセキュリティアーキテクチャの必須の機能である」とし、同市場が今後大きく成長するとしている。
今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:エンドポイント・セキュリティ対策型/情報漏洩対策型SOCサービス市場2024」に基づく。同レポートは、マネージドEDRサービス、Microsoft 365運用監視サービス、ID管理セキュリティ運用監視サービス、UEBA運用監視サービス、SIEM運用分析サービス、マネージドXDRサービスの全6分野を対象に、国内32ベンダーへの調査から2022~2023年度売上実績および2028年度までの売上予測を掲載している。