主に法人に向けてクラウドストレージ/ファイル管理サービスを提供する米Box。2024年11月開催の「BoxWorks 2024」では、AIエージェントやワークフローの自動化など、同社が標榜するインテリジェントコンテンツ管理のための新機能群を発表している。日本法人のBox Japanは12月11日に発表会を開き、新機能群の説明と合わせて、2024年に注力したAIの使いどころや今後の取り組みを説明した。また、アサヒグループジャパンのキーパーソンが登壇し、グループ全体でBoxを導入した経緯を紹介した。
Boxを全社コンテンツハブに─アサヒグループジャパン
アサヒグループホールディングスの国内事業を統括するアサヒグループジャパンは、グループ全社のコンテンツハブとしてBoxを導入し、経営基盤を支える柱の1つに位置づけて本格活用を進めている。Box Japanの説明会にアサヒグループジャパン執行役員 DX統括部 部長の山川知一氏(写真1)が登壇し、取り組みを紹介した。
同社はグループの中核会社として、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などの事業会社のITサービスやデジタルサービス部門を集約して担っている。グループの各事業を取り巻く外部環境の変化に、柔軟に適応できる経営基盤システムを求めていた。その中で、Boxは多種多様なコンテンツを中央で管理する全社のコンテンツハブを担う。
重視したのは、コンテンツの緩やかな統合だ。「強固なシステムを1つ、大きく作るのではなく、それぞれの機能を緩やかに分散する柔軟性を持たせることに注力した。ある機能に問題があっても全体では動き続け、問題修復を図れるような基盤を目指している」(山川氏)
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